イスタンブル・グランドバザール、大修復へ
2012年05月24日付 Zaman 紙


ジェームス・ボンドの映画撮影の際に頻繁に問題となっていた歴史的なグランドバザールで、「防災法」により修復作業が行われる。屋根から始まる作業は、部分毎に分けて行われる。

イスタンブール所在の551年にわたる歴史的な場所であるグランドバザールで、大修復作業が開始される。「防災法」により実施される修復作業では、ジェームス・ボンド映画撮影の際に、頻繁に問題となっていたバザールの屋根から開始される。

3600店舗、バザールにつながった38の宿兼倉庫(ハン)、66の路地、そして 路地のレストランのために来年年初頃に開始される。11万868平方メートルの区域をしめる修復作業は、部分毎に行われる。作業に関し情報を伝えるファーティフ区長ムスタファ・デミル氏は、グランドバザールの修復のためにまず運営委員会が組織されると述べた。グランドバザールの多くの問題を抱えているとし、次のように述べた。

「ジェームス・ボンドをよく批判しました。彼らは撮影中、大変気をつかっていた。損害を与えたとしたら、最大の損害は私たちによるものです。」

歴史的な建造物には、換気、インフラ、屋根、静的構造、エネルギーといった諸々の問題があるとし、運営委員会が組織された後に修復作業が行われるとした。デミル区長は、バザールの修復に2億リラがかかるとした。会議の後、記者たちとグランドバザールの屋根に検査のために行ったデミル区長は、「元々はここをトラックが通り過ぎたかのよう(形)です。以前からここはドーム屋根構造であり、1980年の改修の後何メートルにもわたりコンクリートが流され、瓦がかぶせられたのです。現状を維持していくか、あるいは原型に戻すかです。最終的な決定は、歴史遺産委員会が行います」と述べた。外からみると見えないが、内部に入ればデリケートな状態にあると指摘するデミル区長によると、修復作業によりバザールは一息つくことになる。

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( 翻訳者:石川志穂 )
( 記事ID:26494 )