アップル社のティム・クックCEOはギュル大統領にたいし、トルコのファーティフ計画(学生に国産タブレットPCを配布する計画)に大変関心があると語った。クックCEOは、トルコで近い将来に事務所を開きアップルストアを開く事を発表した。
ギュル大統領のシリコンバレーでの最初の訪問先は、世界最先端の技術を持つアップル社であった。厳しい規則で知られるアップル社は、他社(GOOGLE,FACEBOOK,TWITTER,MICROSOFT)とは異なり、メインキャンパス(本社)での訪問では、ギュル大統領とトルコからの同行者らのうち一部の者たちを丁重に出迎えた。出迎えたのはアップル社のCEOティム・クック氏であった。アップル社訪問を出迎えた人々から、最初に語られたのは以下の通り。アップル社の歴史、それを支えた技術力や財務数値の説明がなされた後、会談の主要な議題となったのがファーティフ計画であった。トルコの国産タブレット型PC配布プロジェクトは80億ドル相当のプロジェクトであり、アップル社を含め世界中の大企業がこの事業に大変な関心を寄せている。
■生産はどこで?
タブレット型PC配布プロジェクトの詳細をかなり把握していると思われるアップル社は、アイパッドをどのように教育に活用するか、新世代テクノロジーが教育の現場でいかに活用されるかに関しプレゼンテーションを行い、参加者らをかなりうならせた。文字、映像、動画、アニメーションを活用した電子教科書が、教師らにより準備され教室にもたらされるようになることは、プロジェクトの将来像に何らかの示唆を与えた。ティム・クックCEOとの話し合いでは、ファーティフ計画のため生産事業を含めアップル社がトルコに招待された。ティム・クックCEOは、この計画に大変関心を寄せており、プロジェクトの準備をしていると述べた。
■ティム・クックCEO、初めて知った
タブレット型PCであるアイパッドでも、携帯電話であるアイフォンでも、文字入手の際のトルコ語キーパッドが無く、キーパッドにトルコ語はいつ導入されるのか尋ねられると、ティム・クックCEOは、この問題については分からないと語った。トルコ側の一人がアイパッドを取り出し、トルコ語の文字がスクリーン上ではキーパッドにあらわれないことを、しかしながらキーボード上でひとつ前の文字を押しながら挿入キーを押すことで可能となることを知ったクックCEOは、この問題を解決すると述べた。
■アップルストアがオープン
アップル社のティム・クックCEOは、近い将来にトルコに事務所を開設し、その後アップルストアとアイチューンズストアをトルコにオープンすると発表した。参加者らが今後に向けた商品や故スティーブ・ジョブスに関し行った質問に、社内規則を理由に回答することを避けたアップル社は、トルコの成長率に驚いているとも語った。1時間の予定だった会談は1.5時間ほどにもなった。初日に続いて、明日のグーグルをはじめとして、フェイスブック、マイクロソフトを訪問する予定である。
■トルコ語用キーパット問題とは?
アップル社モバイル機器の200以上の新たなOSであるiOS5システムのトライアルヴァージョンでは、トルコ語文字があるFとQのキーパッドがあるが、エンドユーザー版ではこれらはシステムから取り除かれたことが明らかとなった。アップル社はこの選択は技術的問題に起因するとした。ティム・クックCEOは、この問題を解決するつもりであると述べた。
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( 翻訳者:有田 潤 )
( 記事ID:26497 )