■WHO、企業に疑惑の目。
2012年5月29日 『アル=ハヤート』
【アラー・アッ=ディ-ン・アル=アルワーン】
毎年の慣例として、WHOは「No Tobacco Day、世界反喫煙日」として中東における喫煙の現象に取り組んだ。そこでWHOは喫煙習慣の広がりの様々な側面に光を当てた。つまり、タバコを東地中海全域の国々に伝染的に拡散させたものに関して注目したのである。また今年のWHOの活動は、タバコ製造企業に焦点を合わせたことを特徴としているが、これはこれらの企業が喫煙伝染の主な原因とみているからだ。そして、これらの企業は、恒常的使用者の半数を死に至らせる世界で唯一の商品を製造している「ユニーク」企業であると指摘している。またWHOは、タバコ企業が、利益増加と、タバコ反対運動のためになされている努力を弱めるために、新しい顧客をその罠へと歩ませることに執心していると指摘した。WHOはまたタバコ企業がタバコ反対の運動や努力を監視しているともコメントし、この動きはこれらの努力を混乱させる作戦に潜入する機会をとらえようとするためである、とした。
年間600万人の死。
機関はこの待ち伏せのような姿勢についての例証を示した。これはタバコへの増税が必要であると強調される中、会社が抜け道の画策にさらに拍車をかけているということを示唆している。詳細な声明によれば、WHOの地域事務局は以下のことを明らかにしている。「禁煙ポリシーに従って、私たちがタバコの害への闘いを呼びかけるとき、企業は喫煙の中庭を構想した。私たちが健康への警告を発表すると、企業はそれらの決定権を持つものに圧力をかける。タバコ製品の宣伝を全面的に禁止すると呼びかけるとき、企業は、メディア上のあらゆる手段を使ってこれの抜け道をみつける。私たちがタバコ栽培の禁止を主張すると、企業は失業への警告をする。また一部の内部の声明文書を引用すると、彼らは私たちの要求に従うと主張する。タバコ企業がそれに従うということは、年間6兆の売り上げのある業績、つまり2009年に6140億ドルまで到達した企業の年間売上を失うということである。
いいかえると、タバコ製造企業は業務の拡大や、顧客基盤の増大を続けるのである。この企業分野が新しい顧客の中でも若い層が喫煙を慣用化してのみ成長をすることが十分に分かっているにも関わらず、である。そして、これらの人々は禁煙の場を占拠するか、そうでなければタバコが原因で死んでしまうかのどちらかである。」
(後略)
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( 翻訳者:佐々木このみ )
( 記事ID:26543 )