エネルギー相のタネル・ユルドゥズ大臣は、「中国がトルコにエネルギー投資のために150億ドルを計上した。そして最初の投資を行った。12億ドルでアダナ・トゥファンベイリ火力発電所(の建設)を中国が落札した」と述べた。
ユルドゥズ大臣とのエネルギー省内での小部屋での会話でエネルギーの国際的な流れに触れた。最も気になっていることを尋ねた。
「トルコの原子力発電所の入札に興味を示し、交渉を始めた中国はこれを続けるのか。」
これに対しユルドゥズ大臣は、「中国とエネルギー分野での戦略的な協力、戦略的なパートナーシップを展開している」と述べた。
国際政治にも影響を与えるこの「トルコ‐中国戦略的パートナーシップ」という歩みもレジェプ・タイイプ・エルドアン首相の訪中によって踏み出された。首相の訪中に同行したユルドゥズ大臣は、「中国がトルコにエネルギー投資のために150億ドルを計上した。私達に充てた5億ドルから15億ドルは、彼らにとっては微々たるものである。中国の経済規模はとても大きい。したがって、彼らが持ち込むものも大きくなる」と述べた。
そして中国の最初の大きなエネルギー投資について説明した。「トルコ最大の石炭埋蔵量があるアダナのトゥファンベイリの入札を落札した中国は、12億ドルの投資によって発電量600mwの石炭を用いた火力発電所を建設する。中国は、トルコにおいて石炭分野でのエネルギー投資を8000mwまで増やす計画をしている。」
しかし、話は単にこれに留まらないらしい。ユルドゥズ大臣の情報によると、中国は原子力のほか、風力、太陽光発電所もトルコに建設することを望んでいる。
■最初は800mw
「会談で中国側は石炭だけを用いて7000mwから8000mwの発電所、敷地の購入を提案した」と話したユルドゥズは、これだけでも40億ドルから150億ドルの投資ということになると述べた。ユルドゥズは、「戦略的な協力から戦略的なパートナーシップに移行できる。開始し、スピーディーに進む。パートナーシップはトルコで始まり、国境を超える」と述べた。
■中国も例外ではない
中国とのこの程の接触でアメリカとの間で問題が生じるかどうかとの質問に対してユルドゥズ大臣は、「いろいろな機会は利用しなくてはいけない。現在では、(政治的な構図をこえて)ロシアとも、アメリカとも一緒に仕事ができる。中国ともこの例外でない。経済はグローバル化している。どれほど政治が国家を中心に動いていても、経済はグローバル化している。これは、まぎれもない事実である。トルコは成長することを決定し、国際的資本と協働して成長することを決定した。しかし、トルコのエネルギー消費(への対応)は成長の速度に追いついていない」と答えた。
■エネルギー分野において資源と国、ルートの多様性
エネルギー分野において資源の多様性と同じくらい、国の多様性に注意をするかしないかという質問に、ユルドゥズは、「これはとても重要なテーマである。彼らは、私たちに二番目の原子力発電所をロシアに建設させるのかと問う。しかし、私達はロシア以外の他国と建設することが正しいと信じている。私達は、資源と国とルートを多様化するために努力している」と答えた。
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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:26602 )