シャーヒン内相の「ウルデレ犠牲者はPKKの手先」発言に、AKP幹部批判
2012年05月25日付 Milliyet 紙
ウルデレでテロリストと誤認され殺された34人の村人について、内務大臣のイドリス・ナイム・シャーヒンが行った『生きて捕まっていても、密輸の罪で裁判にかけられることになっただろう。亡くなった34人の人々は、この事件の単なる端役である』という発言が公正発展党でも、激しい批判にあった。
ウルデレでテロリストと誤認され殺された34人の市民について、内務大臣のイドリス・ナイム・シャーヒンの行った『生きて捕まっていても、密輸の罪から裁判にかけられることになっただろう。密輸品を渡したのはPKKだった。亡くなった34人の人々は、この事件の単なる端役である。謝罪するような性質の事件ではない』との発言が、公正発展党内でも激しい批判にあった。
公正発展党のスポークスマンで副党首のチェリキ氏は、批判の的となっているシャーヒン大臣の発言を、アナトリア通信社へ行った発言において厳しい言葉で非難した。チェリキが、チェリキ副党首は、シャーヒン大臣の言葉が「政府、および公正発展党」によって共有がなされていないことを特に強調した点が注目を集めた。チェリキ副党首の発言は、公正発展党が与党になって以来、政府と党の中で発生した最も深い亀裂のうちの一つとして解釈された。
■PKKの端役ではない
チェリキ副党首は発言の中で、命を失った人々の痛みをみな共有したこと、お悔やみを述べること、首相をはじめすべての政府関係者が問題をこのようにみていることに、言及した。チェリキ副党首は、シャーヒン大臣の『亡くなった人々は端役だった』という言葉に対し、次にように反発した。
「この地域で密輸する人々が、あれこれのやり方で、誰かに賄賂を払って、仕事をしていることは、誰もが知っている。これは昔からこうであった。そこでは、特に北イラクでは、そこにはPKKがいるがゆえに、PKKが密輸から、ある意味で、分け前をうけ、それで養われていることは知られている。しかし、PKKが密輸で養われ、分け前をえていることは、単に毎日の食事を得るために働き、しかし不法な方法であっても、パン代を得るために働くこの人々が、PKKの手先であるということではない。
この問題が起きて以来、この問題での私たちの党と政府のとらえ方は、このとおりである。私たちは生命を失ったこの人々の苦しみを共有し、お悔やみを述べた。首相をはじめとし、全ての政府関係者は、この問題へ、このように対応した。(シャーヒン)大臣の昨日の(一昨日の)言い方や態度を、私は正しいと思わないし、また人道的でもない。この件について、何からの間違い、過ちがあったからこそ、この問題は、現在、司法にゆだねられたのだ。もともと、政府がこの人々へ賠償金を検討し、賠償金を支払ったことは、この人々がテロリストでなく、またはPKKの端役でないことを示している。」
ウルデレで亡くなった人々の、生き残った親族の痛みを共有すること、それを和らげるために努力することがみんなの義務であること述べたチェリキ副党首は、あるべきことがそれであり、公正発展党と校正発展党が今日までのこの問題へこの方向でアプローチしていたとのべた。チェリキ副党首は次のように言った。
「これらの人々は密輸を行ったためにたしかに、たしかに罪は犯している。しかし密輸の罪へ与えられる罰は明らかである。問題にこの枠組みで対応することが必要だ。シャーヒン大臣の行った発言の主要な部分に対して、私は賛成しない。大臣の言い方と対応が、公正発展党政府ならびに公正発展党の対応や言い方ではないことは、明白だ。」
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( 翻訳者:新井悠美 )
( 記事ID:26605 )