スルタンアフメト・モスクで金曜説教、アラビア語と英語に当時通訳はじまる
2012年06月09日付 Zaman 紙
旅行者が集まるスルタンアフメト・モスク(ブルーモスク)で、昨日(6/7)初の試みが行われた。金曜礼拝での法話が、旅行者向けに同時通訳されたのだ。アラビア語と英語での通訳が始められるにあたって、今回24台の(同時通訳の)機材が配布された。
金曜礼拝に来た外国人ムスリムに、今回の新しいサービスは好評だった。このプロジェクトは数か月後のうちに、スレイマニエなど別の歴史的モスクにも拡大される予定だ。
イスタンブル・ムフティ局が約1年かけて準備してきた、「オスマン帝国期のモスクでの法話通訳プロジェクト」は、スルタンアフメト・モスクで(昨日初め て)実施された。「夏のコーラン講座」についての法話が、アラビア語と英語に同時通訳された。法話を聞きたいと希望した旅行者たちに、礼拝の前に同時通訳の機材とイヤホンが配布された。イスタンブル県の副ムフティであるサブリ・デミル氏は、旅行者たちがこれで金曜の法話や説教で何が語られているか理解できると話した。これまでも外国語で法話を聞きたいという要望が多く来ていたのだという。デミル氏は「同時通訳のターゲットは外国人ムスリムのグループです。説教だけで なく、法話も同時通訳されています。金曜説教の翻訳はアラビア語と英語で始まりましたが、将来的には8か国語にまで拡大したいと思っています。プロジェク トは今後、他の歴史的モスクでも始まる予定です」と語った。
説教の間、同時通訳を聞いていたイギリス人オメル・イムティヤズさんは、「このアイディアはすごく良い。もっと広めてほしいね。法話が行われているときに、その場で理解できて本当に素晴らしかった」と語った。初めてスルタンアフメト・モスクへ来たというアラブ人観光客のムハメトさんは、「法話は大変良かったです。とても為になることが語られていました。他の国で字幕システムによる法話を聞いたことがありましたが、同時通訳は初めてです。こちらの方が断然良いですね」と話した。
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( 翻訳者:杉田直子 )
( 記事ID:26655 )