ギュル大統領、「世界のトルコ学校は非政府系の最大プロジェクト」
2012年06月12日付 Zaman 紙


ギュル大統領はこれまでも訪問先の各国で、トルコ学校を訪れていた。そうした世界中のトルコ語学校で学ぶ、異なった言語、宗教、国の学生達が、(アンカラで)ギュル大統領を表敬訪問した。

第10回トルコ語オリンピックのためにトルコを訪れた学生たちは、カフラマンオール・メフメト・ベイ・トルコ語賞をギュル大統領へ贈るために、昨日、大統領官邸を訪問した。それぞれ色とりどりの光景をもった舞台となった式典では、一人のイラク人学生が(歌った)「エッレリニ・チェキ・ベンデン(私の手をとって)」で招待者達を包んだ悲しみは、全員で歌った「イェニ・ビル・デュンヤ(新しい世界)」によって喜びにとって代わられた。

国際トルコ語オリンピック委員長のメフメト・サーラムから賞を受け取ったギュル大統領は、プログラムの後で行われたスピーチで重要なメッセージを述べた。国外にあるトルコ学校は「非政府系の最大のプロジェクトである」と位置付け、この活動を推奨し、支援するすべての人へ感謝を述べた。トルコ学校の価値がこの先さらによく理解されるとし、ギュル大統領は、トルコ語オリンピックがトルコに対し行われた最大の奉仕の一つであると認めた。

「ここには135か国からの参加者がいます。140か国で予選が開かれ、1500人の学生をトルコへ送り出しました。このことは、トルコへの最大の奉仕活動の一つです。大使館が置かれていない場所に大使館を開設しようと言いましたが、実際のところ、その場所でトルコ国旗はかなり前から掲揚されているのです。特にアフリカでかなりのトルコ大使館がトルコ学校開校後に開設されました。最善の形で我々の国を代表してくれています。」

世界各国の子供たちとアブドゥッラー・ギュル大統領が一堂に会したプログラムはトルコ語オリンピックを紹介する映像鑑賞から始まった。その後、舞台へトルコ語が堪能な南アフリカのニコラス・ビクスさんが登場した。苦しい生い立ちについて語ったニコラスさんは、先生が自身に「来たものはやがて過ぎ去る、泣いてはいけない」という言葉を伝えたと述べた。学校で問題児だったにも関わらず先生が自分を引率してくれたと説明したニコラスさんは、現在、トルコ学校で教鞭をとっていると述べた。

その後、キルギスタンから来たトルコ学校生はガジアンテップ地域の民族舞踊を踊った。オリンピック出場の子供たちに声をかけたギュル大統領は、トルコ学校のおかげで、歴史的に交流の無い国や地域と繋がることになったと述べた。大統領は、チュニジアの高校でトルコ語はすでに選択授業の一つとなっていると述べた。学生達がトルコで40以上の県を訪問したことに触れた大統領は、その町で暮らす市民のショーを見るにつれ、誇りを感じたと述べた。

オリンピックの模様をテレビで見ていたと説明したギュル大統領は、学生達が大統領官邸で迎えたこともまた喜ばしく思うと述べた。

トルコ人学校で学んだ学生は、将来、自身の国とトルコの間でとても強固な架け橋を築く逸材になると強調したギュル大統領は、「国連の友好大使というものがある。人々へ最大の奉仕をした者へ大使の称号が贈られる。あなた達へもあなた達の国の友好大使だと思います」と語った。プログラムの後で一人のケニア人学生がギュル大統領へ外国で行った学校訪問で撮影した写真のアルバムを贈呈した。ケニア人学生の髪がギュル大統領の興味を引いた。「この髪を何時間で編み上げたのかい?」と尋ねたギュル大統領は、「4時間」との返答を受けて、広間の客人たちと共に笑い出した。ギュル大統領はその後、子供たちと集合写真を撮った。

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( 翻訳者:堀谷加佳留 )
( 記事ID:26687 )