アルンチ副首相、「PKK武装解除条件に、オジャラン自宅軟禁もありえる」
2012年06月16日付 Milliyet 紙

アルンチ副首相はオジャランの自宅軟禁に関して「組織が完全に武装解除し、軍事行動の停止を受け入れた場合、ありえる」と述べた。

ビュレント・アルンチ副首相はテレビ局のA Haberで(PKKに関する)協議事項について説明を行った。アルンチ副首相の説明は以下のようなものであった:

■BDP(平和民主党)は国民のスポークスマンではない

「テロ行為が停止されるために、武力という選択肢だけでなく、民主主義的な方法によっても、トルコに住む様々な民族グループに属し、様々な民族的背景を持つ人々が有する文化的・政治的権利が、何であれこれらを与えること、認めること、受け入れられることにおいても、極めて前向きな一歩が踏み出されたことを知っています。しかし、我々がなにをしようと、組織の狙いはもともとこれらではないため、彼らはテロ行為を止めることに反対するであろう。例えば、クルド語の授業が中学校から選択授業になることに、大きな満足を得る人々が見られるのと同様に、3から5で、これを批判し、無いものとさえみなし、さらにはこれを同化と考え、そう受け取る人々もいる。BDP(平和民主党)を満足させることは不可能だ。BDPは国民のスポークスマンではない。組織(PKK)とより良好な関係性を構築し、そのスポークスマンを担おうと努めているのである。自分たちを選んだ国民のスポークスマンであったらよかったのだが。

■レイラ・ザナの説明は建設的なものである。

ザナ氏による調査報告は建設的である。私たちはザナ氏に感謝しなくてはならない。私はこの報告における議論、セルフイメージ、ビジョンを理解した。私にとってこの調査報告は非常に重要なものである。この他の事例も望んでいる。ここにわたしたちが批判される側面がある。しかし、私の友人のBDP党員の大部分が、ザナが示したこの批判を、そして将来の展望を同じく見て、共有できたらよいのだが。

■オジャランに対する自宅軟禁の要望

これらが話題になっている。彼も持ち出されている。他の仲間も持ち出されている。これはそれだけが注目を集めるべき事柄ではない。これは、おそらくある指針によって、必要事項の順序付けにおいて、テロの、テロ組織の武装解除で始まる一つのプロセスの中で考慮される一つの問題であり得る。さもなければ、今日、この問題の妥当性は無い。オジャラン氏はイムラル島で自身の日常生活を続けている。なぜなら、もし自宅軟禁を組織が望み、私たちが自宅軟禁を行ったとしても、組織は今日の武力闘争を放棄することは無いであろうからだ。まず、エルドアン首相や、北イラクにおける自治政府が彼らに想起したように、無条件に武力を放棄し、軍事行動をやめ、それから一緒に考えることが必要である。これはただ一つの要望である。(PKKは)これを受けて政治活動を行うであろうと考えている。しかしそのような行動は、全くもって不誠実なものである。それとこれと、それらと共に、しかしまず組織によって完全な武装解除と軍事行動の停止を受け入れられた場合において、これは議論されうる。

■オザル氏の死: (トゥルグト・オザルの死をめぐる議論)

同時に、現在、20年が過ぎた後このような主張がなされることは注目に値するものであり、私は重要性を見出している。「家族が望まなかった」という人物を私は笑ってしまう。家族の検死の要望は、(それを行う際の)条件ではない。検察官の要請が必要であった。検察官はそこで慣例として検死を行わねばならなかったのだ。それによって得られたサンプルをもとに、明確な死因を提示しなければならなかったのだ。単なる過失とは言い切れない何かがあるように思う。」

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( 翻訳者:細谷和代 )
( 記事ID:26726 )