■「新しいメディア」、葬儀と悲しみを見守る
2012年6月19日 火曜日 『アル=ハヤート』
【ジッダ:アブドゥッラフマーン・バーワジール;メッカ:イーマーン・アッ=サーリム】
一昨日(17日)の故ナーイフ・ビン・アブドゥルアズィーズ皇太子の葬儀の際、「ツイッターやフェイスブック」という2つのSNS著名サイトが、参列者の表情に刻まれた悲しみや悼みの気持ちを広く知らせた上、葬儀を観察した。
サウジアラビア人ブロガーのイムラーン・サーリム氏は一昨日、マッカの聖域の広場にいることを望んだが、それは葬儀の一瞬一瞬にスマートフォンを通じて同行するためであった。同氏は、出席していたアラブ・イスラーム諸国の指導者や皇太子、高官らの写真をSNSの「ツイッター」のフォロワーを通して全世界に伝えた。
イムラーン氏は、「SNSは皇太子の死去による深い悲しみを記録した。“ツイッター”のユーザーは死去の発表がされた日から葬儀の模様を伝える準備ができていたが、それは新しい方法を通してであった。」と述べた。
またイムラーン氏は、メッカの聖域の広場には数千人が携帯電話のカメラを持って詰めかけたが、これは彼らが目にしたできごとを記録するためであったと述べた。そして、「我々は預言者が息子のイブラヒームを亡くした時に仰ったように『ナーイフ皇太子との別れの悲しみで心が苦しく、目からは涙を流している』としか言うことができない。」と付け加えた。
このできごとを記録したのは、新しいメディアのフォロアー達に限られない。すなわち、公式弔問団の同行者の一部が、遺体搬送の儀式や、礼拝者たちを撮影に加わっているのが目撃されているのである。礼拝者たちとは、ナーイフ皇太子の死去という「祖国の損失」の弔いに詰めかけた人々のことである。
またアーディル・アル=マーリキー青年は、インターネットサイトを通じ、世界で最も出回った写真を撮影した。その写真とは、レバノンのサアド・アル=ハリーリー前首相が車の中で携帯電話を持っち人だかりの写真を撮る模様の写真である。
アル=マーリキー青年は、ナーイフ殿下の死去は世界各国から弔問のために首脳や方問題を集めた、と述べた。
一昨日のメッカの気温は摂氏44度に達したが、それでもハラム・モスクの遺体を弔うことを切望する人々が溢れることを止めることはできなかった。
女性達は「できごと」を記録し、国王を弔問する
故ナーイフ・ビン・アブドゥルアズィーズ殿下の弔いの礼拝の儀式には、多数の女性達が参列した。彼女らは、自分の携帯電話で自らの出席の状況を記録しようとし、アブドゥッラー・ビン・アブドゥルアズィーズ国王の車両が通過する際には「偉大なるアッラーがあなたに長寿を恵んだ」とナーイフ殿下を弔う声を上げた。
メッカの聖域に礼拝と小巡礼のために参列したサウジ人・サウジ在住者の女性達は、自分たちの携帯電話でアラブ・イスラーム諸国からの首脳訪問団の模様を記録することを熱望した。
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( 翻訳者:亜森ディナ )
( 記事ID:26758 )