ムラトハン・ムンガン、「同性恋人」報道を否定
2012年06月20日付 Milliyet 紙

著名な作家ムラトハン・ムンガンは、音楽グループ「イェニ・チュルキュ」のリードボーカルであるデルヤ・キョルオールと恋人関係にあったとの噂に対し沈黙を破り、自身のブログで「不本意なやむをえないコメント」というタイトルのコメントを出した。

ムンガンは、ソーシャルメディアで広まったキョルオールとかつて恋人関係であったとの噂を当初は笑い飛ばしていたと言うが、次第にこの噂について多くの憶測がなされるようになり「もううんざりだ」とコメントを出す必要を感じたと明かした。ムンガンはブログに次のように書いている。:

「私たちは恋人どころか近しい友人でさえありませんでした。知り合った頃、彼は私の友人のメラル・オズベキと結婚しました。

デルヤの二番目の妻で彼との間にユヌス君という息子のいるスィベル・エリュルゲンも、私の友人です。私の見るかぎり、今デルヤは三回目の結婚相手で若くて美しい奥さんアイシェ・オズギュルと幸福で穏やかな生活を送っています。ソーシャルメディアででっち上げられているような嘘と我々の生活はまったく相容れません。特に言っておきたいのは、デルヤ・キョルオールは私がこれまでの人生で出会った、異性愛者でありながら同性愛者を嫌悪しない人間の一人であるということです。」

■「私は自分のアイデンティティを一度も隠したことがない」

ムンガンは、キョルオールがいつもこの噂を陰で笑うのを好んだため今までコメントを出さなかったと強調し、次のように続けた。

「私が彼のために “Olmasa Mekubun” と “İstersen Hiç Başlamasın”の歌詞を書き、これにデルヤが曲をつけたなどという戯言に至っては・・・。まずこの二曲を作曲したのはデルヤ・キョルオールではありません。最初の歌はギリシャの作曲家マノリス・ラズリスによるものです。曲名から分かるように、歌い手が発音しやすいようにと(ギリシャ語の曲名である) “Ola Se Thimizoun” を(トルコ語の) “Olmasa Mektubun” にしました。もう一曲の方はセリム・アタカンの作曲です。これは “Şarkıcı Kız Kezban'ın Önlenebilir Tırmanışı” というミュージカルのために書かれました。したがって私の心情ではなく、目の前に現れた若い男に呼びかけるミュージカルのヒロイン、ケズバンの心情が反映されています。

イスタンブルに移った時分に作詞家と作曲家としてデルヤと組み、我々の友情と絆は固いものになりました。 “Fırtına”、 “Dönmek”、 “Göç Yolları”、 “Aşk Yeniden”、 “Ağır Kapı” といった曲を発表しました。その『罰』がこれなのでしょうか?私はこれまで一度も私自身や(同性愛者であるという)アイデンティティを隠したことはありま せん、しかしいつでも自分の身内を守ろうと心がけてきました。思うにここでは、自分のアイデンティティを公然と認める私の生き方のせいで、私の周囲の人間たちにまで溜息の出るような同性愛嫌悪の処罰メカニズムが働いているのでしょう。私の書いた歌を歌うこと以外には関心のない異性愛者を、私の恋人であるかのように執拗に言い立てることや、我々について事実無根な話をでっち上げること、これまでたくさんの人々の記憶に寄り添ってきた歌に偽りの歴史を刻もうとすることは、一言で言えば恥辱です。恥じるべきです。」

デルヤ・キョルオールの妻アイシェ・キョルオールは、結婚生活においてムンガンとよい関係を築いていると言い、「私たちの結婚生活は順風満帆です・・・。ムラトハンがコメントを出したのですから、このことについて私たちがコメントすることはありません」と話した。

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( 翻訳者:篁日向子 )
( 記事ID:26776 )