BDPクシャナク共同党首、シリア撃墜問題で政府を無能と批判
2012年06月23日付 Milliyet 紙
BDPクシャナク共同党首は、「この飛行機は何の用務のために飛び立ち、どこに行く予定で、目的は何だったのか?トルコは軍事介入熱を冷ますべきです」と発言した。
トルコ空軍機がシリアによって撃墜されたことについて意見を述べたBDPギュルタン・クシャナク共同党首は、シリアでの紛争に関してトルコはここのところ介入する側に立っているような行動をしてきたと述べた。クシャナク共同党首は、「このことがどれほど危険でリスクのある政策か、昨日の事件で明らかになった。まずトルコは、この介入主義と、軍事介入派に立つこと、これらをトルコが自らの手で行うのだという熱を冷ますべきだ。トルコの全世論が、AKP政権のこの政策を検討する必要がある。この政策をもってトルコにどのような不幸が降りかかるか、トルコをどこへ導くのかのひとつの指標になったと思う。」
■能が無い
クシャナク共同党首は、「事件を受けてトルコ政府やAKP政権がとった態度もまた別の問題だ。飛行機がレーダーから消えたのが12時頃で、その後、20時~21時頃までこの件について正式な発表が出来ずにいた。子供が迷子になってしまったわけではなく、ひとつの国のひとつの軍用機がマラトゥヤ基地から飛び立って12時頃に通信が途絶えたという事実がありながら、トルコ世論にはこの飛行機が何の用務で飛び立ち、どこへ行く予定で、目的が何だったのかというような情報は伝えられなかった。飛行機は、どこかに姿を消してしまうようなものではない。政府のこの介入主義、軍事介入派の側に立った政策遂行には、能力もないことがよくわかる。自国の飛行機の状態について7~8時間もの間説明が出来ない状態の政権がこれほどの介入主義で傾いていることは、トルコを絶望へと導くほど非常に危険だ。皆がこの危険を認識し、検討する必要がある」と話した。
■今後に注意
クシャナク共同党首は、今後シリアに対して予定されている介入についても、次のようにコメントした。
「介入が無いことを祈る。ここから始まって、介入についてまるで国民の誇りの問題であるかのようにいい、社会をこのように準備させ、介入や実践に向かわせよういう態度ならば、皆でこれに待ったをかける必要がある。」
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( 翻訳者:津久井優 )
( 記事ID:26820 )