対シリア対応:首相の方策は明確―NATOに関与求める
2012年06月24日付 Milliyet 紙

シリアによる戦闘機撃墜問題のために予定をキャンセルしてアンカラに留まったエルドアン首相は、国として一致した対応を取るために、今日野党の党首らに会談を打診した。エルドアン首相は、この問題をNATOの議題にすることに関しても折衝を始めた。

トルコ空軍の戦闘機をシリアが撃墜した問題で、国内では政党間で国レベルの一致した対応を取り、国外ではこの問題をNATOの議題にするために、行動が開始された。戦闘機の撃墜後二日間にわたって何度も会議を行い、トルコの方針を決めたエルドアン首相は、最新情勢について情報を提供し、意見交換をするために、共和人民党のケマル・クルチダルオール党首、民族主義者行動党のデヴレト・バフチェリ党首、平和民主党のセラハッティン・デミルタシュ党首と今日会談する。政府内の会議では、この問題がトルコ‐シリア間だけの問題ではなく、NATOと国際社会も関係するものである点が検討された。会議では、このような枠組みで問題に対処する、NATOをこの問題に関与させる、といった考えが示された。

■ダヴトオール外相との会談

エルドアン首相は、昨晩行われた安全保障会議の後、昨日の15時45分までケチオレンにある公邸で働いた執務した。その後、首相公邸に移動したエルドアン首相は、ここで16時ごろにアフメト・ダヴトオール外相と会談した。会談は1時間20分続いた。参謀本部第二総長フルスィ・アカル陸軍大将と国家諜報機構のハカン・フィダン政務次官が出席し、シリアが撃墜した戦闘機に関する最新の検討が行われた朝の会議に関して、ダヴトオール外相がエルドアン首相に伝えたという。撃墜事件が起こる前、エルドアン首相は週末をイスタンブルで過ごすことになっており、今日(24日、日曜)はサムスン県大会に出席できることが決まっていたが、事件を受けてこれらの予定をキャンセルし、アンカラに留まった。

■野党党首に手紙で招待

エルドアン首相がダヴトオール外相を訪問した後、トルコの方針が決まったことが分かった。エルドアン首相は会議の後、事件の進展について情報を提供し、意見を得るために、野党と会談することを決めた。会談では、シリアが戦闘機を撃墜する正当な理由が全くないことが重要視された。少しの間気づかずに領空侵犯したとしても、この戦闘機を違った形で着陸させることは可能であり、シリアのやったことが敵対行動であると公正発展党の幹部らは話した。この問題が、トルコ‐シリア間だけの問題ではないとされた会議で、この問題に国際社会もNATOもかかわる問題であることが強調された。

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( 翻訳者:菱山湧人 )
( 記事ID:26826 )