与野党会談後の発表:トルコ軍機墜落事件
2012年06月24日付 Hurriyet 紙

共和民主党(CHP)のケマル・クルチダルオール党首はシリアが地中海でトルコ機を撃墜したことに関し、「飛行機はトルコのものだと分からずに誤って撃墜された、という弁解は現実的ではない。この攻撃がレジェプ・タイイプ・エルドアン首相率いる政府のシリア政策に対する報復であることは確実である」と語った。

共和民主党のケマル・クルチダルオール党首は、トルコ軍機がシリアに撃墜された後にエルドアン首相と行った会議について説明した。

クルチダルオール党首は党本部で行った記者会見で、トルコ共和国に属する軍用機がシリアによって撃墜され、現在も2人のパイロットの捜索活動が続いているということの他には何も説明されていないと話した。

クルチダルオール党首が次のように語った:

「我々の飛行機が意図的に撃墜されたことは分かっている。飛行機が撃墜される前にシリアから一切警告はなされず、一切予防措置が取られずに即座に撃墜されたと見られている。飛行機はトルコのものだと分からずに誤って撃墜された、という弁解も現実的ではない。この攻撃がレジェプ・タイイプ・エルドアン首相率いる政府のシリア政策に対する報復であることは確実である。シリアによるこの攻撃は、レジェプ・タイイプ・エルドアン首相の「堪忍袋の緒が切れた、もう我慢できない」といったような発言が嘘を含んでいることを、シリア反体制派の他、世界中の世論に訴えかけるために行われた可能性がある。この事件は明らか耐えられない、あやふやにされてはいけない、時間と共に忘れ去られてはいけないものだ。トルコは、このような攻撃をしようとする者たちがそれを簡単に試せる 国ではない。誰もトルコの軍事力や戦争抑止力を試そうとしてはいけない。トルコの外交政策もこのような事態に発展させるような路線を取るべきでない。」

■「トルコを統治する者たちは名ばかりの友人たちに仲間外れにされた」

クルチダルオール党首は、トルコは国際法に基づく権利を絶対的なやり方で行使する必要があると語り、「トルコ共和国がとるべき大国家にふさわしい冷静な態度とは、トルコに対して行われた攻撃に対して見て見ぬふりをすることを意味しない。また、隣国であり友好国である2つの国の人々を戦争の前段階に直面させた者たちは、いかに危機的状況にあるのかをもはや理解しなければならない。トルコを統治する者たちはシリア政府の転覆に関してトルコにけしかける名ばかりの友人たちによって仲間外れにされた」と語った。

ケマル・クルチダルオール党首はシリア問題が勃発した時以来共和人民党として続けてきた態度が正しかったということが改めて分かったと述べる一方、シリアの態度は受け入れられるものではないとも語った。

クルチダルオール党首は、政府がこれに関して必要なこと行うことを期待していると述べ、「やらなければいけないことも国際法に沿ったものでなければならず、世論の期待にも応じなければならない」と語った。

■「ロードマップは我々と共有されていない」

クルチダルオール党首は、国民がエルドアン首相と中で何を話していたのか気になっていることは分かっていると述べ、「すぐに答えよう。撃墜された我々の飛行機の技術的特徴と飛行に関する詳細情報が首相と側近からこちら側に提供された。この報告書が作成されたことには意味があると考えている。しかし公表されたものの以外の新たな情報やロードマップはまだ我々とは共有されていない」と語った。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:南澤沙織 )
( 記事ID:26829 )