あの日、エルドアンがトルコにいたら、シリアを爆撃していた?
2012年06月28日付 Milliyet 紙
エルドアン首相の側近は次のように述べた。「(あの時)エルドアン首相がトルコにいたら、許可をだし、トルコ軍機を打ち落としたシリアの対空砲を爆撃していただろう。」
『トゥルキイェ』紙の報道によると、シリアによるトルコ軍機撃墜に始まるプロセスにおいてレジェプ・タイイプ・エルドアン首相が幾度も行った会議での彼の演説の詳細が明らかになり始めた。エルドアン首相は襲撃時ブラジルにおり、そのせいでシリアへの反撃が行われなかったのだとアンカラの政治筋はいっている。
■エルドアン首相がトルコにいたら・・・
エルドアン首相に近い関係者によると、エルドアン首相がトルコにいたら軍機を打ち落とした(シリアの)対空砲への爆撃が議題にのぼっていただろう、とのことだ。会議では、トルコがシリアから「謝罪と賠償金の要求」を行うことは、アサド大統領を利するとの結論に達した。「賠償金、謝罪の要求またトルコが戦争を準備するというような働きかけにより、アサド大統領を国家元首として交渉相手にすることになる」とされたという。
■アサド大統領の退陣でトルコは更に力を得る
会議では、「トルコは中東で力を得、またアサド大統領の退陣により更に力を得ることになる。そして(そのようなトルコは)イスラエルにとって好ましくない。このため、イスラエルが、ロシア・イラン・中国・シリア間の同盟のどこに位置しているのかを考える必要がある」と分析された。
エルドアン首相は「国境侵犯があった場合、シリア軍機を打ち落とす」という内容を含む次のような説明をした。 「ここ1年にシリアはトルコの空域を102回侵害した。シリアが「私たちの空域に入り込んだ、だから襲撃した」というのなら、つまりシリアが(これまでの)互いに相手を尊重していた交戦規定を変えたということだ。彼らが交戦規定を変えたのであれば、トルコも変える。これ以外に手はない。」
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( 翻訳者:畔上曜子 )
( 記事ID:26873 )