調査対象となったコーラ製品類のうち、コカコーラ・クラシック、コカコーラ・ライト、コカコーラ・ゼロ、ペプシ・クラシック、ディア・コーラから微量ながらアルコールが検出された。調査によると、コカコーラとペプシの全コーラ製品からアルコールが検出された。(キャプション)
フランスで最も販売部数の多い雑誌「消費者6000万人」が行った飲料調査はヨーロッパで話題になった。雑誌は、コカコーラ社とペプシ社製品をはじめ、市場の19社のメーカーのソフトドリンク製品を無差別に購入して研究所で検査した。
検査結果は、雑誌の7・8月号で「あなたが飲んでいる製品のなかに何が含まれているかを知っていますか」とのタイトルでカバーに掲載された。検査結果のうち、最も注目される点は、19社のメーカーのうち、10社の製品で少量ながらもアルコールが検出されたことだった。
■「果物のせいにした」
コカコーラ・フランス社のミッシェル・プパン部長は、「ある果物の芯にはアルコールが含まれていることもあります。検査で検出されたアルコールは、コカコーラの製造過程で発生することもあり得ます」と述べた。コカコーラのインターネットサイトでは、パリ・モスクが、コカコーラ製品はイスラム教徒が飲料するのに適当だということについて承認していること、全世界でコカコーラはノンアルコール飲料として受けいれられていることが強調されている。
ペプシ社スポークスマンも「コーラ製造の際に使用される原料から微量のアルコールが飲料の中に含まれることもあり得ます。しかしペプシ社の特別なコーラ・レシピにはアルコールは含まれていません」と述べた。また、検査で飲料品から検出されたアルコール量は、1リットルあたり10ミリグラム以下であること、つまり1000分の一の割合で検出されたことが明らかになった。フランスでは、1.2%以上のアルコールを含む製品が、アルコール飲料となる。
注目すべき検査結果:
検査対象のコーラ製品のうち、コカコーラ・クラシック、コカコーラ・ライト、コカコーラ・ゼロ、ペプシ・クラシック、ペプシ・マックス、ディア・コーラ製品で少量ながらアルコールが検出された。
■1リットルあたり25個の角砂糖
・ペプシとコカコーラに含まれる植物の果芯にアレルギー性炭水化物が含まれているとされた。
・コーラを着色するために使用され、米国では発がん性物質として使用が制限されているE 150c(カラメル)化学物質が、欧州諸国のコーラ製品では規制なく使用され続けていることが明らかになった。
・全飲料品で最も濃度が高い物質としては、想像のとおり砂糖である。ほぼ全製品において、1リットルあたり約100グラムの砂糖が入っている。コカコーラには1リットル当たり108グラムの砂糖が含まれており、ペプシコーラには103グラムの砂糖が使われている。角砂糖1個が4グラムとすると、この1リットル当たりのコーラには角砂糖25個以上が含まれていることになる。
・コカコーラのカフェインの割合は、ペプシコーラに比べると少ないことが分かった。コカコーラ1リットルあたり、91ミリグラムのカフェインが含まれており、ペプシコーラではカフェインは101ミリグラムとされた。
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( 翻訳者:石川志穂 )
( 記事ID:26874 )