インドネシア・アチェにオスマン帝国海軍末裔の墓地
2012年06月30日付 Yeni Safak 紙


インドネシア・アチェ州の州都バンダ・アチェにはオスマン人墓地(セラハッディン墓地)がある。オスマン人の末裔を父にもつアズィマー・アブドゥルアズィズさんがその墓地の墓守をしている。

セラハッディン墓地には、16世紀、ポルトガルに対抗したアチェのスルタンからの支援要請に応じてアチェにやってきて、この地で亡くなったオスマン人の墓地がある。
1560年代、オスマン帝国のセリム2世によって派遣された600人にもおよぶオスマン帝国海軍の軍人や軍事関係者らがアチェにやってきて、ベイトゥル・マクディス(Beytü'l Makdis/神聖なる地)と呼ばれた地区に住み着いた。ベイトゥル・マクディス村の名は時代とともに名を変え、現在の地名であるビタイ地区と呼ばれるようになった。ポルトガルによる植民地支配に抵抗するアチェの人々を支援したオスマン軍人は、人々に軍事教育を施す目的で「バイトル・ムカッダス軍事学校」という名の学校も建てている。墓地は、2004年の津波(インド洋津波)の被害に遭い壊滅したものの、2006年にトルコ赤新月社によって修復され、今日の姿となった。

「トルコ村」とも呼ばれる地区にあるセラハッディン墓地一帯の管理を一手に手掛けるのは、「アブドゥルアズィズ」家である。現在アブドゥルアズィズさんの娘アズィマー・アブドゥルアズィズさんが仕事にあたっている。

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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:26887 )