重い婚資金が理由で夫が妻を殺害
2012年06月27日付 Mardomsalari 紙

 重い婚資金の支払いから逃れるために、実弟と共謀して妻の殺害を企て、実行した若い男の裁判が行われた。

 メフル通信の報道によると、本件でオミード(31歳)は弟と共謀して、妻の殺害及び彼女の金品窃盗を計画し、実行した罪に問われている。昨日朝、被告人らは裁判のために、テヘラン州刑事裁判所71法廷に出廷した。公判の冒頭、検察側代表は起訴状を以下のように読み上げた。

本件では、ログマーン(27歳)がゼイナブ殺害を主導し、オミード(31歳)が殺害を幇助した罪に問われている。彼らは計画に基づいてゼイナブをシャフリーヤール郊外の荒野に連れて行き、そのうら若き女性を絞め殺した後、彼女の金品を奪った。

〔‥‥〕

 続けて、ヌーロッラー・アズィーズモハンマディー裁判官がログマーンに容疑を説明した上で、同被告に対して弁明を行うよう求めた。

 同被告は自らが殺害を主導した容疑を否認し、次のように供述した。

兄はその妻と大変不仲でした。兄オミードはゼイナブの家族から暴行を受けていたこと、また若い妻が〔兄に対して〕金貨816枚の婚資金の支払い要求を実行する計画を立てていることなどを、私に訴えていました。兄は婚資金の支払いを免れるため、妻の殺害を計画しました。事件の夜、私たちはピーラーンシャフルからテヘランに行き、アーザーディー・ターミナルの向かいからタクシーに乗って、シャフリーヤール郊外の荒野に行きました。そこでゼイナブとオミードは口論を始め、兄は彼女の顔を強く殴りました。ゼイナブが地面に倒れ込むと、兄は5分間、手で彼女の喉を絞め、その後彼女の死を確実にするため、私にもベルトで彼女の首を絞めさせました。私もこうした行為に及んだことは事実ですが、しかし私がベルトで絞める前に、ゼイナブはすでに死んでいました。

〔‥‥〕

 裁判長はそれから、オミードに対して被告人席にきて弁明を行うよう求めた。

 31歳の男は、事件の詳細を次のように説明した。

妻の家族は私に暴力を振るっていました。また、妻ゼイナブも婚資金の支払い要求を実行しようとしていました。弟にこの話をすると、弟は殺害計画を立て、それを実行しました。私は小学1年のクラスで11年間も落第するような人間で、綿密で合理的な計画を立てるような理性は持っていません。シャフリーヤール郊外の荒野では、一度だけ妻を殴り、その後〔動けないようにするために〕彼女の手足を押さえつけました。

〔‥‥〕

 被告と弁護人の最終弁論が済むと、裁判官らは本件に関する判決を出すため評議に入り、ログマーンにはキサース刑〔同害報復刑、ここでは死刑〕と禁錮刑が宣告された。オミードにも窃盗と殺人幇助の罪で、禁錮15年が言い渡された。

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( 翻訳者:8411100 )
( 記事ID:26908 )