ギョルメズ宗務長官、フェネル・ギリシャ正教会総司教座を訪問
2012年07月05日付 Zaman 紙


メフメト・ギョルメズ宗務長官は、バラトにあるフェネル・ギリシャ正教会総司教座を訪問した後、総司教座の建物の2階エレベータ入り口でフェネル・ギリシャ正教会総司教に出迎えられた。

その後、ギョルメズ長官と総司教は応接間に入った。この訪問はメディアに非公開だったが、ディヤーネトTVでは生放送された。

フェネル・ギリシャ正教会のバルトロメオス総司教は、訪問での談話において、今回の訪問に大きな喜びと名誉を覚えるとし、「遠くからでもあなたたちに注目し、あなたたちの善行や素晴らしい説法を見習っています。この度、私たちの修道士学校を再び開校するという声明を嬉しく聞きました。私たちの祝福の気持ちを届けたいと思います。」と述べた。

ギョルメズ宗務長官は訪問するのが遅くなってしまったとして、総司教座が昨年の断食月の前に宗務庁を訪問して祝意を表し、断食月を祝ったこと、そして自らの正教会に招待していたことを説明した。

「招待に応えるのがこれほど遅くなったのは本当に申し訳ないことだ。1年経って、ようやく来ることができた。様々な機会、会議等でバルトロメオス総司教と顔を合わせてきたし、総司教はかつて宗務庁長官たちと頻繁に会談を開いていた。ただやはり、総司教座を訪れての対話、何世紀も共に国を形作ってきた我が国のこの地で共通のテーマについて語り合い、特に正教会世界におけるムスリムと、イスラム世界における正教徒の置かれた状況について一度だけでなく、頻繁に顔を合わせて話し合うことが必要だと考えている。」

ギョルメズ宗務庁長官は、先週の土曜日にウィーンでオーストリア・ハンガリー帝国のイスラム公認100周年記念公式式典に参加したことに触れ、以下のようにコメントを続けた。

「あの式典でのスピーチで、私は『もし我々がこの類(他宗教容認)の式典を行うとすれば、100周年ではなく、500、600、700周年の祝典が必要だろう』と述べた。これは我々の歴史、すなわち我々が共有する歴史、文化、文明の最も優れたところである。これを決して失ってはならない。失わないためにも、このような会談がより頻繁に必要であると思っている。」

―互いに数珠をプレゼントし合った-

バルトロメオス総司教も昨日のベラート・カンディリ(灯明祭)を祝って、「間近に迫る神聖な断食月に、あなたたちが健やかに過ごせることをお祈りしています。今からバイラム(断食明けのお祭り)をお祝いします。断食月が夏に当たると、断食は少し困難になるでしょう。神が、あなたたちに力を与えますように。トルコでそしてイスラム共同体で、バイラムが安らぎの中で祝われることを祈ります」と述べた。

総司教は、ウイーンで11月下旬に宗教間会議を行い、サウジアラビア国王にも重要な役割を担ってもらうべく参加してもらう、もしくは代理を送ってもらうことを明らかにした。

ギョルメズ宗務長官の「今年はカザフスタンを訪問出来なかったですね」という言葉に対し、総司教は、この集会にイスラムとユダヤ世界の対話の責任者であるフランスの大司教を派遣させることを明らかにした。

総司教座は正教会の主導で今日までムスリムと12の会合を実現させたことを明らかにした。

訪問の最後にギョルメズ長官と総司教は互いにプレゼントを交換し合った。

ギョルメズ長官は、総司教に数珠のプレゼントを渡し、総司教もポケットから取り出した自らの数珠をギョルメズ長官へプレゼントした。

さらに、この日の思い出に、バルトロメオス総司教は「アッラー」の文字が書かれた品と銀の皿を、ギョルメズ長官も3つの宗教で同じ意味を持つ詩が書かれたパネルをプレゼントした。

訪問の間、ギョルメズ長官へ、サーレップを差し出した。

ギョルメズ長官と総司教はそのあと、修道院で昼食をとり、ギョルメズ長官によるフェネル・ギリシャ正教会バルトロメオス総司教への訪問は幕を閉じた。

ギョルメズ長官による、バラトのフェネル・ギリシャ正教会訪問にかかった時間は、1時間45分だった。ギョルメズ長官とフェネル・ギリシャ正教会総司教は会見を行った後、正教会の庭にあるアヤ・ヨルギ教会に移動した。

ギョルメズ長官と総司教は短い間そこを散歩したあとで教会を離れた。長官が正教会を離れる際、総司教は車まで長官を見送った。

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( 翻訳者:櫻川知子 )
( 記事ID:26929 )