19の大学の学長を任命したギュル大統領は、16の大学には高等教育機構のリストで1番目に挙げられた候補者を学長に任命し、2つの大学には学長選挙で1位になったが、高等教育委機構のリストでは2番目に挙げられた候補者を任命した。ガーズィ大学には、学長選挙で5番目だったが、高等教育機構のリストでは3番目に挙げられた候補者を任命した。
アブドゥッラー・ギュル大統領は、高等教育機構が薦めた候補者の中から、19の大学の学長を任命した。高等教育機構が送ったリストで一番目に挙げられ た16人の候補者をそのまま学長に任命したギュル大統領が、ドクズ・エイリュル大学の学長を任命しなかったことが注目された。イスタンブル工科大学には、 学長選挙で458票を獲得して1位になったムハンメト・シャーヒン教授ではなく、317票で2位となったが、高等教育機構のリストで1番目に挙げられたメフメト・カラジャ教授が学長に任命された。
アクデニズ大学とジュムフリイェト大学では、選挙で1位になったが、高等教育機構のリストで2番目に挙げられた候補者が学長に任命された。こうして、アクデニズ大学の新学長は現職のイスラフィル・クルトゥジェプヘ学長が続投する一方、ジュムフリイェト大学の新学長は、新任のファルク・コジャルク教授が務めることになった。
任命で最も注目されたのは、ガーズィ大学である。ガーズィ大学では、学長選挙で5位となったが、高等教育機構のリストでは3番目に挙 げられたビュユクベルベル教授が、ギュル大統領によって学長に任命された。ギュル大統領は、7月2日に高等教育機構が官邸に送った「学長候補者リスト」 に従い、19の大学の新学長を決定した。16の大学に、このリストで1番目に挙げられた候補者を学長に任命したギュル大統領は、イスタンブル工科大学、アクデニズ大学、ジュムフリイェト大学、ガーズィ大学への任命には変更を行った。
アクデニズ大学で行われた学長選挙では429票を獲得して1位となったが、高等教育機構のリストでは2番目に挙げられた現職のイスラフィル・クルトゥ ジェプが再任された。クルトゥジェプヘ学長が選挙前に、「政府との間には何も問題はない。高等教育機構と大統領府でもこの方々が私たちの側であろうと確信している」と発言したことが取り沙汰されていた。
■イスタンブル工科大学では学長選挙2位が任命される
ジュムフリイェト大学の学長選挙では204票で1位となったが、高等教育機構のリストでは2番目に挙げられたファルク・ホジャシュク教授が学長に任命さ れた。イスタンブル工科大学には、学長選挙で458票を獲得して1位になったムハンメト・シャーヒン教授ではなく、317票で2位となったが、高等教育機構のリストで1番目に挙げられたメフメト・カラジャ教授が任命された。
■8の大学では現職が続投
ギュル大統領は、16の大学には変更を行わずに、高等機構のリストの1番目に挙げられた候補者を任命した。これにより、アンカラ大学にはエルカン・イビシュ教授、ボアジチ大学にはギュライ・バルバロスオール教授、チュクロヴァ大学にはムスタファ・キバル教授、ディジレ大学にはアイシェギュル・ジャレ・サ ラチ教授、フラト大学にはクトゥベッディン・デミルダー教授、ガーズィ大学にはスレイマン・ビュユクベルベル教授、イスタンブル工科大学にはメフメト・ カラジャ教授、カラデニズ工科大学にはスレイマン・バイカル教授、トラキア大学にはイェネル・ヨリュク教授が学長に任命された。
8の大学には現職の学長が再び任命された。よって、アタテュルク大学ではヒクメト・コチャク学長、エーゲ大学ではジャンデエル・ユルマズ学長、エルジイェス大学ではハサン・ファフレッティン学長、ガズィアンテプ大学ではヤヴズ・ジョシュクン学長、イノニュ大学ではジェミル・チェリキ学長、19マユス大学ではヒュセイン・ アカン学長、中東工科大学ではアフメト・アジャル学長、ユルドゥズ工科大学ではイスマイル・ユクセク学長が、もう一期続けて学長を務める。
■選挙5位がガーズィ大学の学長に
ギュル大統領が任命した候補者の中で最も注目されたのが、ガーズィ大学の学長選挙で188票を獲得して5位となったが、高等教育機構のリストでは3番目に挙げられたビュユクベルベル教授である。ルザー・アイハン学長とカドゥリ・ヤマチ学長の時代には管理職をしていなかったビュユクベルベル教授は、医学部 腫瘍学科の学科長を務めている。民族主義的で保守的な層の候補者として知られるビュユクベルベル教授は、ルザー・アイハン前学長と対立する唯一の候補者とし て知られていた。
■ドクズ・エイリュル大学への任命はなし
ギュル大統領に送られた高等教育委員会のリストに載っているにもかかわらず、ドクズ・エイリュル大学には学長の任命がなされなかったことが注目された。こ の大学の3人の候補者は、メフメト・フュズュン教授、オウズ・ディジレ教授、ユスフ・カラコチ教授に決まっていた。ドクズ・エイリュル大学学長に任命され たことが議論となったフュズュン教授は、前々回の学長選挙で教職員の中で最も多くの票を獲得したセデフ・ギデネル教授によって訴訟を起こされていた。フュズュン教授は、亡くなった親戚の精神病患者への「健康である」という診断書を受け取り、遺言状に自身を唯一の相続人と書かせたことを理由に、親族によって告発さ れた。ディジレ教授も、前回の学長選挙でギュル大統領がリストで2番目のフュズュン教授を学長に任命した後、学長を辞任した。
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( 翻訳者:菱山湧人 )
( 記事ID:26960 )