ザナ氏は欧州議会で「オジャランが隔離された状況に置かれていることはクルドとトルコ両方の魂を傷つけている」と述べた。
エルドアン首相との会談で注目を集めたディヤルバクル選出無所属国会議員のレイラ・ザナ氏は、クルド問題解決を社会は期待しており、またこれを迅速に進める必要が与党にはあることを述べた。欧州議会でザナ議員はアブドゥッラー・オジャランが「隔離されていること」に不満を漏らしながら「解決過程へ効果的に参加することが望ましい。この問題においてEUには必要なことをして欲しい」と訴えた。
ザナ議員は全ての国民が自発的に指導者を選べる状況にあることが必要だと述べた。さらに「クルド人のリーダー、オジャランが隔離された状況に置かれていることは繊細なクルド人とトルコ人の魂を傷つけています」と続け、EUが問題解決においてより積極的な役割を果たすこと、きちんとした議論が始められるよう効果的に働いてくれることを望んでいると述べた。PKKをテロ組織とみなしているか否かという質問に対して明言を避けたザナ議員は、「私はこのことについていかなる時も発言しませんでした。因果関係を十分に考慮すべきという信念を持っています。今日の状況で暴力を行使する人々でさえ『打開策や、そのための計画が立てられることを求めている、我々は全てのことを犠牲にする覚悟である、我々も政治に参加したい、問題を対話で解決することが必要である』と述べています。社会もこれを期待しているのです」と述べた。
ザナ議員はエルドアン首相との会談が期待をもたせる内容であったかどうかについては、明確な言及を避けた。また、会談でエルドアン首相がザナ議員の言葉に辛抱強く耳を傾けていたことを明かし、「会談内容の詳細は述べません、ただ首相は振り返って『あなたは非常に悲観的に考えている』と言いました。私も『あなたの周囲の人たちは、非常に楽観的に考えている。私の身に起きている問題を包み隠さずあなたに伝え、あなたと共有します。なぜならこの国で一番政治的責任があるのは あなたなのですから』と言いました。3年前に実行し施行したことに立ち返ることを望み、願っています」と続けた。
■ウルデレの要求
ザナ議員はウルデレでの軍事作戦で34人もの命が失われたことに触れ、「一つの虐殺が、再び封印されようとしている。捜査の結果を真実と共に、明瞭な形で世間に公開しなければならない。EUがその地域に調査委員会を送ることを求めている」と述べた。
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( 翻訳者:榎本有紗 )
( 記事ID:26993 )