新憲法、学校でのアレヴィー授業を保証へ
2012年07月15日付 Milliyet 紙


世論で「アレヴィーは宗教か否か」が議論される一方で、公正発展党(AKP)は、トルコ大国民議会(TBMM)憲法設置委員会に「宗教と良心の自由」と題する条項を提出した。この法案では、国家に父母の宗教的・哲学的信条に沿った教育を行う責任を科している。

この法案は、アレヴィーのような宗教的・哲学的信条を持つ家庭の子供たちに対して、それぞれの信仰や哲学に沿った教育が行われることを要望する権利を憲法で保障している。この法案ではさらに、現行憲法における「国家秩序の宗教的規則への依拠」の乱用を防ぐ憲法上の規定は含まれていない。同条項で、宗教が政治的利益や影響の確保ために使われないことを憲法で保証する改正も考慮に入れられていない。信仰の実践や宗教上の儀礼および儀式が、現行憲法で共和国の諸原則と国家の不可分な一体性の保持を謳っている第14条に反しないという規定も削除されている。

AKPの憲法制定委員らは、今回「宗教、良心、信仰の自由」条項のもとで議論を呼ぶであろう枠組みを提案した。

■さまざまな信仰への教育

AKPはこの枠組みの提案で、アレヴィーのような宗教的・哲学的信条の教育において、国家が家族の要望に従うことを憲法で保障している。この改正は、提案された条項では、「国家は、教育分野における職務を果たす一方で、教育が父母の宗教的・哲学的信条に従って行われることを要望する権利に従う」とされている。このように、家族が子供たちにそれぞれの宗教的・哲学的信条に沿った教育を受けさせることを要望することを可能にする。これによって、アレヴィーの家庭の子供たちがアレヴィーの知識も含む宗教の授業を受けることができるようになる。

(本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介
されています。)

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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:27019 )