テッサロニキ、首都アテナにスルタン御用車両の返還求める
2012年07月18日付 Hurriyet 紙


スルタン・アブデュルアズィズの「スルタン御用車両」をめぐり、ギリシャの首都アテネとテッサロニキの間で和解が成立していない。

テッサロニキのイアニス・ブタリス市長は、テッサロニキ市制100周年を記念した活動の一環として、アテネの鉄道博物館にあるスルタン御用車両の返還を求めた。アテネからの返答はまだだ。

このスルタン御用車両は1979年までテッサロニキで保管されていたが、アテネで初の鉄道博物館が開館すると、ギリシャの首都アテネに移された。1996年に開館したテッサロニキ鉄道博物館の職員、エフシミオス・コントプロス氏は、5つの車両から成る御用車両うち、開放型の車両が1912年にギリシャ人兵士により入手され、他の4つの車両は発見できなかったことを述べた。コントプロス氏によると、スルタン御用車は1870年、フランスのウージェニー皇后がイスタンブルでの手厚いもてなしの返礼として、スルタン・アブデュルアズィズに贈ったものらしい。

イアニス・ブタリス市長は、テッサロニキにトルコ人とユダヤ人の観光客を呼び込むために特別キャンペーンを実施している。アタテュルクの生家があることから毎年トルコから何千人もの観光客がテッサロニキを訪れている。又、テッサロニキは一時期地域一のユダヤ人人口を抱えていたため、イスラエル人とユダヤ人の観光客にとっても魅力的な観光スポットである。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:大嶽真梨子 )
( 記事ID:27058 )