シリア:大爆発、体制の守護者と威信を抹殺
2012年07月19日付 al-Hayat 紙

■シリア:大爆発、体制の守護者と威信を抹殺

2012年7月19日 『アル=ハヤート』

【ダマスカス、ベイルート:本紙、AFP、ロイター、AP】

昨日(18日)シリア政権は、爆発がダマスカス中心に位置するアッ=ラウダ地区の国家安全保障局本部を標的とするに及び、2011年3月半ばに反体制蜂起が始まって以来最も激しい打撃に晒された。同本部には、体制の実質的な守護者であると看做されている治安機関高官らが集まっていた。爆発の結果、ダーウド・アブドゥッラー・ラージハ国防大臣、バッシャール・アル=アサド大統領の義兄であるアースィフ・シャウカト副大臣、前国防大臣で危機対策責任者ハサン・トゥルクマーニーが死亡した。ムハンマド・イブラーヒーム・アッ=シャアール内務大臣の死亡については、情報が錯綜した。また当局筋は、シリア大統領のいとこであり国家治安機関将校のハーフィズ・マフルーフ准将の死亡の情報に関しては明らかにしていない。民族治安局局長のヒシャーム・イフティヤール少将は、負傷して病院に搬送された。

爆発の原因に関しては、公式当局と反体制派の間で情報が錯綜している。治安局筋によると、大統領の身辺警護の一人が、厳重な警備下にあった建物内の会議室で爆弾ベルトを爆破させたとする一方、「自由シリア軍」はその声明の中で作戦の遂行を表明し、「この特別作戦はダマスカス火山‐シリア地震作戦の一環であり、あらゆる彼の幹部と象徴からなるアル=アサドとその体制を打倒する特別かつ大規模、長期間にわたる一連の特別作戦の始まりに過ぎない」と述べ、自由シリア軍に所属するグループが、「TNT」火薬を用いた重さ45kgの爆発装置を少し前に屋内に設置し、遠隔操作で爆破したと明らかにした。

「You Tube」に掲載されたビデオ動画で、「自由シリア軍」の将校が、「私、アフマド・ムハンマド・タクタク中尉は、ダマスカス及び同郊外のアッ=サハーバ大隊の現場司令官の一人であり、アッ=サハーバ大隊に属する特別任務隊が作戦を実行したことを発表する」と述べた。タクタク氏は軍服を着用しており、その背後に反アル=アサド体制蜂起の象徴となったシリア独立の旗が見えた。また、同氏は彼の大隊が「2か月にわたって、いわゆるシリアの危機管理分子と呼ばれる面々を監視する精巧なセキュリティ作戦を遂行し、我らが英雄の一人が現場に入り、精巧なセキュリティ作戦を遂行し、特定の方法で彼らを殺害したが、この方法に関しては今は言及を避ける」と述べた。

(後略)

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( 翻訳者:辰巳新 )
( 記事ID:27062 )