モスクにVIPルーム!―アタシェヒルのミーマール・シナン・モスク
2012年07月20日付 Cumhuriyet 紙


レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、ラマザン月最初の日において、ガボン共和国大統領のアリー・ボンゴ・オンディンバ、イラク国民議会議長のウサーマ・アン=ナジャフィーと一緒にアタシェヒルに建てられた、VİPルームや駐車場を備えたミーマール・シナン・モスクの落成式を行った。モスクの壁にはエルドアン首相の署名がついた「ミーマール・シナンの魂へ献ず」と題された一文が記された。

エルドアン首相は、西部アタシェヒル・モスク建設支援団体協会によって建設されたミーマール・シナン・モスクと同公園の落成式で挨拶を行い、モスクの建設に貢献した者達への感謝を述べた。

「このような建造物を(イスタンブルの)アジアサイドに獲得させた目的は何でしょうか?」と問いかけたエルドアン首相は、ヨーロッパサイドにはスレイマニエ・モスク、シェフザーデ・モスク、スルタンアフメト・モスク、 ファーティフ・モスクなどがあるにもかかわらず、アジアサイドにはこのような金曜の集団礼拝を行える様なモスクがなかったからであると述べた。エルドアン首相は、アジアサイドにもいくつかの大規模なモスクや金曜礼拝を行えるだけのモスクを準備する段階に達していると明らかにした。

■ 首相、共和人民党所属の区長に感謝

エルドアン首相は、共和人民党所属でアタシェヒル区長のバタル・イルゲズディに、区長がはかった幾つかの便宜に対し感謝を述べた。「何故なら一緒になってトルコとイスタンブルを築いていく義務が我々にはあるのです。ミーマール・シナンの名を借りて、まるで彼の子孫として、このような作品を作ることは、疑いなく我々の任務なのです。彼を記念するこのような作品は我が国において残念ながらありませんでしたが、このモスクはその魁となるのです」と述べ た。

「互いに愛することとイスラームの必要性」を語るエルドアン首相は、次の様に続けた。「そのため我々がお互いを愛する義務があるのです。我々が お互いを排除しないこと、よそ者化させないことも。団結、そして一体化することになるでしょう、あらゆる面でトルコは相当変わるでしょう。ラマザン・バイラムがイスラム世界にとって、我が国にとって、平和をもたらすものとなるよう願う。」

エルドアン首相は、その後招待国の政府要人に対し、落成したモスクのミニチュアポートレートを送った。式典では、ベキル・ボズダー副首相をはじめエルドア ン・バイラクタル環境都市整備相、ハヤティ・ヤズジュ税関通商相、アフメト・ダヴトオール外相、イスメト・ユルマズ国防相、エゲメン・バウシュEU加盟交渉担当相、オメル・ディンジェル国民教育相、宗務庁長官メフメト・ギョルメズ博士、イスタンブル県知事ヒュセイン・アヴニ・ムトゥル、アタシェヒル区長バ タル・イルゲズディも含む要人達にもプレートや贈答品が贈られた。その後エルドアン首相は、ガボン共和国のボンゴ・オンディムバ大統領、イラク国民議会議長ウサーマ・アン=ナジャフィー、そして各国の首脳達と一緒にテープカットを行い、モスクと公園の落成を行った。

■ 高層ビル群の中にそびえる

ミーマール・シナンを記念して作られたモスクは、総面積36,758平方メートルの建地を有する。モスクは1万人を収容出来る形で設計された。プロジェクトの建築家ヒリミ・シェナルプによって計画されたモスクの建設は2010年の7月に始まった。オスマン風・トルコ風にとの注文で設計されたモスクのミナーレは、アタシェヒルの巨大高層ビル群の中にそびえている。

■ VİPルームに最初のゲスト

モスクには、礼拝所、中庭下の地下ホール、学習室、展示室、各種売店、VİPルーム、15人乗りの4台のエレベーター、270台を収容する2層式駐車場を備えている。VİPルームの最初のゲストは、イラク国民議会のウサーマ・アン=ナジャフィー議長となった。エルドアン首相は、式典後にモスクのVİPルームで、 ナジャフィー議長と30分ほど会談を行った。

■ 華麗なるモスクの特徴の数々

モスクのメインドームの高さは42メートル、直径27メートルで建設された。またモスクは高さが72メートルで3つのバルコニーを有する4つのミナーレを備えている。幹線道路に面するモスクの外観を悪化させないために、壁形状テクノロジーによって信頼出来る壁が築かれている。モスクは、約6,500平方 メートルの空間をほこる外庭を有している。不動産住宅投資協会が割り当てた土地に作られたモスクでは、ハディース(学)の分野で修士課程に在籍しているイマームであるイブラヒム・ウルガンジュがその任にあたる予定である。

■ モスクの側でフィットネス

ミーマール・シナン・モスクの側に位置する46,000平方メートルの広さのミーマール・シナン公園には、巨大な池、パーゴラのある空間、そしてフィットネス器具が設置されている。ミーマール・シナン公園は、自然の石によって装飾され、複数の小さな滝や池を木製の橋で結ぶ遊歩道と、三つの遊技場を有する特別複合施設から構成されている。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:濱田裕樹 )
( 記事ID:27079 )