■シリア軍はアル=マッザ街区を奪回し、20人以上の若者たちを処刑する
2012年7月24日 火曜日 『アル=アハラ―ム』
【ダマスカス:各種通信社】
政府軍がヘリコプターや重火器を使用した厳しい戦闘の後、シリアのバッシャール・アル=アサド大統領の弟のマーヒル氏が率いる、第4軍師団の兵士らは首都ダマスカスのアル=マッザ街区の支配を取り戻した。そして、バルザ街区では、反体制派を支援したとの容疑で無辜の若者ら20人以上を処刑した。一方、シリアの各地でその他15人が殺された。同時に、トルコ政府が駐アレッポで領事を召還した一方で、シリア外務省は、国が外部からの攻撃を受けない限り化学兵器は使われないだろうと表明した。目撃者たちは、20代から30代の少なくとも20名程の遺体が、アル=イフラース、アッ=ザイヤート、アル=ファールーク、アル=ブスターンの各街区から集められたと述べた。彼らは、第4師団の者たちが街区を再制圧する作戦の間に処刑された。一方、活動家たちの話によると1000人を超える政府軍と20台の戦車と政府軍に与する民兵は、ブルドーザーと戦車と装甲車によって支援されてアル=マッザの外交地区に殺到した。そして活動家らは、3台のバスがは女性や家族全員を含む拘留者を運び、(政府軍は)いくつかの家屋に放火したと加えた。紛争に決着を付けることを目指す反体制派戦闘員によるダマスカスの火山作戦の一環として、シリア国防大臣と諜報長官とアル=アサド大統領の義理の兄が先の水曜日(18日)の爆発で殺されて以来、マーヒル・アル=アサド氏の役割の重要性は増した。
関連して、ダマスカスではほとんどの商店が閉められ、交通量は減少していた。いくつかの検問所は兵士が数日前に去っていたが、再び治安部隊が配属地点に戻った。
一昨日(22日)、シリア正規軍のヘリコプターが撒いた「バッシャール・アル=アサドの部隊」という配布物によって、反政府勢力の兵士は国の当局に対し反政府諸派が武装闘争をする決意の場合、確実に命を失うと脅した。そして武装解除するため24時間の猶予を与えた。
シリア地方諸調整委員会は、一昨日(22日)のデモでのシリア軍や治安部隊からの銃撃による死者数は109名に達し、そのうち50名がダマスカスやその郊外での死者だと述べた。この事件は、シリア外務省のジハード・マクディシー報道官が、シリア危機の間、外部からの攻撃を受けない限り、自国の国民に対していかなる化学兵器も利用しないだろうと述べたのと同じ日に起きた。
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( 翻訳者:尾崎仁美 )
( 記事ID:27112 )