サヌア:部族らは、彼らの召集の約束の不履行に対し抗議し、内務省を占拠
2012年07月30日付 al-Hayat 紙
■サヌア:部族らは、彼らの招集の約束の不履行に対し抗議し、内務省を占拠
2012年7月30日 月曜日『アル=ハヤート』
【サヌア:ファイサル・マクラム】
昨日(29日)、数十人の部族武装勢力が、首都サヌアの北、アル=ハスバ地区にある、イエメン内務省の建物を初めて襲撃した。同部族らは、昨年の政府軍とサーディク・アル=アフマル指導者率いるハーシド部族との戦闘以来、同省の建物を警備していた。サーディク・アル=アフマル指導者は、前大統領アリー・アブドゥッラー・サーリフ政権打倒要求デモを当時支援していた。
また、複数の治安情報筋は次のように報告した。「治安部隊の一つに属していた部族武装勢力は、約束通りに自分たちを兵員採用するよう要求して、同省の建物に押し入った。彼らは、2011年に前大統領支持のために自分たちを呼び集めた治安責任者からその約束を受け取っていた。それは、軍内の危機と治安の両面から、武装した民兵と部族を懐柔する枠組み内によるものだった。」
しかし複数の部族情報筋は、本紙に次のように強調した。「侵入者は、数か月前から、ハーシ部族と『イエメン改革会議』の戦闘員同様、自分たちを兵員採用するよう求めていた者たちだ。ハーシド部族らの戦闘員はアブドゥ・ラッブフ・マンスール・ハーディー大統領とムハンマド・サーリム・バースィンドワ首相の決定により招集されたのだ。」
加えて次のように述べた。「内務省を襲撃した武装勢力は、隣接する政府の建物とともに同省を、政権に敵対する部族の攻撃から警護していた者たちで、数十人の死傷者が出た。」
またこれらの情報筋によれば、数十人の武装勢力は、その大部分が元機動隊隊長で内務省次官のムハンマド・アブドゥッラー・アル=クースィー少将の支持者であり、彼らは内務省の建物を襲撃し、アブドゥ・アル=カーディル・カフターン大臣の執務室を支配下においた。大臣は当時不在だった。また彼らのうち幾人かが、同省の建物の屋上に上った。
また、次のように言及した。「侵入者の中には、内務省の建物の隣に拠点がある機動隊の隊員数十人がいた。」また、「治安組織の援軍が同省周辺に到着し、治安部隊が周囲の通りを封鎖した。」と述べた。
それに加え、複数のイエメン治安情報筋は、次のように述べた。「在サヌア・イタリア大使館の治安部門で働くイタリア人男性が、昨日武装集団によって何処かに連れ去られた。治安部隊は誘拐犯の身元を割り出し、拘束場所を特定するための調査を開始した。
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( 翻訳者:和島歩美 )
( 記事ID:27206 )