エルドアン首相、シリアへの作戦行動を否定せず
2012年08月05日付 Radikal 紙

エルドアン首相はAニュースの生放送でここ数日増しているテロ事件について記者たちの質問に答えた。

エルドアン首相はハッキャーリで兵士6人と村落警備隊員2人が亡くなった後に発表した追悼コメントで述べた「外部勢力」について説明した。

エルドアン首相はこれに関して具体的な国名は挙げなかったが、多くのメディアのこの事件に対するアプローチを批判した。

エルドアン首相の話のポイントは次の通り:

■「メディアはPKK(クルド労働者党)のプロパガンダを行っている」

コメントの中で国名を挙げることは問題となり得る。どの国々に支援されているかは明らかだ。近隣諸国や西洋諸国である。一般的な表現で評価するのが適切だろう。山にいる者たち、その政治的外部勢力が支援を受けている。その上、重大なことに、メディアによる支援がある。

一部の内外メディアが支援を行っている。PKKが求める最も重要なものがプロパガンダであり、これを支援しているのがメディアである。私たちはこれに関してメディアの幹部と面会し、彼らの支援を要請したが、支援を得られなかった。それどころか彼らと面会をし、これを記者としての成果として提供している者がいる。後に本にこのことを書いている。だが残念ながらこの国で彼らは国民の心情を傷つけたと同時に、テロ組織にも支援をしている。もちろんこの評価は私たちのものだ。

シェムディンリに関する報道は自然に私たちに心理的な面で影響を与えている。現地では警察や兵士が混ざって合同作戦を行っている。私は最終判断をしている:これまでにシェムディンリで7月23日以降2人が殉職した。115人のテロリストを殺害した。一部のメディアはPKKのツイートをもとに報道してお り、ヘリコプターを墜落させた、殉職者が隠されている、といった報道がなされている。これはおかしい。

一方でメディアは心理戦の道具となっている。私はこれが誰のためのメディアなのか気になっている。相手方の炉や作業台に薪を運んでいる者たちがいる。国民はこれに対して必要な態度を示さなければならない。

一部の人たちが好きなだけ私たちに―共和人民党(CHP)もしくは平和民主党(BDP)―民族主義者行動党(MHP)に対する支援をしてくれたことに感謝している。議会での議論のことではない。このようなことはもう何度もやってきた。PKKが武器を置かない限り停戦はありえない。

資本家も一部のメディアも以前の影響力を維持できなかったために公正発展党(AKP)をどうやって弱めようかと考えている。これに関して譲歩することはありえない。PKKの別組織が民主主義を信じているならば、私は彼らの中で最も理性ある者がアフメト・チュルクであると思っていた。しかし今や彼も混乱 している。彼らにはもう熟慮というものは残っていないようだ。彼らはAKPに投票した人たちは反逆者だと主張している。AKPは(彼らの基盤の)あの地域でも第一党である。

シェムディンリも含め、私たちの統制下にない場所など一切無い。これらは心理作戦の延長である。報道を見た人たちは、シェムディンリは失われたとでも言っているのだろうか。

■「シリアに対する作戦を行わないと決まったわけではない」

シリアからPKK分子がトルコに侵入している。現在アサド大統領を最も支持しているのはCHPだ。PKKを最も支援しているのは、アサドだ。アサドが私たちから離れていった後どことどのように共有したかは明らかである。

私は外相を無駄にイラクに派遣したのではない。これがもし脅威であり続けるのならば、我々の間の友好関係は崩壊する。もしも友好関係を望むのなら、このテロ組織にここで生きるチャンスを与えてはいけない。

イラク中央政府が私たちに警告をした次の日、私たちは再びカンディールで作戦を実行した。PKKの脅威が続く限り私たちは必要な場所に行き、作戦を実行する。

(もしもシリアからもこのような脅威が訪れたら)同じ方法がシリアに対して適用されないとは言えない。私たちの軍は国境で軍事演習を行っている。スレイマン・シャー地方は我々の領土である。もしもそこに干渉が入ったらこれは我々だけでなくNATOに対する干渉と解され、必要な措置が取られる。

クルド問題を解決すると言っているCHPの党首がこの件でなにか提案するのを聞いたものはいるか。彼の10項のうち9つが確認だ。私たちは闘いを続けている。そしてこれからも続けるのだ。

PKKの政治勢力も「引き金を引け」と言っている。「ザナ氏が訪問した際、同じことをザナ氏は言った。私たちは彼女にこの表現は受け入れられず、これは解 決ではないと言った。解決は武器を置くことである。誰が武器を置くのか。PKKが置くのだ。武器というものはトルコ国軍が本来備えているものだからだ。もしもこのような進展がないのならば我々が解決策を講じることは不可能だ。今日PKKの議会にいる外務勢力は引き金を引けと言っている。未だに議会においてPKKにテロ組織と言えないでいる。なぜならば彼らはPKKによって養われているからだ。クルド人の同朋をも搾取している。

今日PKKがいて、さらにその外部勢力もいる。今日多くの自治体では首長が治めているのではない。(PKKに)任命された者たちが自治体を治めているのだ。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:南澤沙織 )
( 記事ID:27269 )