宗務庁、イフタールの食事でCHP党首との関係氷解
2012年08月05日付 Milliyet 紙

妊娠中絶やアレヴィー派に関する議論により距離が開いていたケマル・クルチダルオール共和人民党(CHP)党首とメフメト・ギョルメズ宗務庁長官が、イフタールの食事会にて和解した。

メフメト・ギョルメズ宗務庁長官は、妊娠中絶やアレヴィー派に関する発言により一時厳しい非難を自身に浴びせたケマル・クルチダルオールCHP党首と、イフタールの食事会へ招待することにより和解した。

■招待はギョルメズ宗務庁長官から

ギョルメズ宗務庁長官が宗務庁にて開いたイフタールの食事会には、クルチダルオールCHP党首だけでなく、ギュルセル・テキン議員やペリハン・サル議員、 ニハド・マトゥカプ議員らCHP副党首を始め、ムフティーを退職し、現在はイスタンブル県議会議員であるイフサン・オズケス議員、メフメト・エミン・ オザフシャル氏やハサン・キャーミル・ユルマズ氏、そしてエクレム・ケレシュ氏といった宗務庁副長官らが参加した。
報道陣には非公開として1時間半ほど続いたイフタールの食事会は宗務庁側が主催し、しばらく延期されていた両者の対面が、ラマザン月に実現したことが伝えられた。
入手された情報によると、以前妊娠中絶に関する発言を理由にクルチダルオールCHP党首から厳しい批判に晒されたギョルメズ宗務庁長官とそのグループは、クルチダルオールCHP党首に対して両者間にある、アレヴィー・ベクタシー派の問題も含めた様々な分野での取り組みに関して簡潔に説明したという。

■あなたがたには大きな任務が課せられている

この食事会にてクルチダルオールCHP党首が、サムスン県のジャニク町にて川床に家が建築されたことにより13人の市民が命を失った事件について語り、以下のように話したことが伝えられた:「川床に家が建てられるということは、論理的に合わない。しかしそれにもかかわらず、その地域の一部の人々はこの事件を運命と結びつけている。これは誤ったことだ。これを始めとする宗教の誤用やアレヴィー派とスンナ派間の問題といった件に関して、宗教家やあなた方たちには大きな任務が課せられている。例えばイマーム・アザムの時代には、よりリベラル且つ合理的で、より近代的な考え方が優位に立っていた。 あなた方もまた、合理主義を優位に立たせることができるはずだ。」

■宗務庁はシュルグにて取り組みを行なっている

またクルチダルオールCHP党首は、先週マラティア県ドアンシェヒル郡に属するシュルグ町にて起こり、あるアレヴィー一家の転居にて幕を閉じた事件に関し、ギョルメズ宗務庁長官に「この種の問題を解決するために、どのようなことを行うことができるのか?」と質問した。これに対しギョルメズ宗務庁長官も、 以下のように答えた。「マラティアの県担当ムフティーやドアンシェヒルの郡担当ムフティーに連絡をとり、彼らに対し必要な指示を出した。アレヴィー派とスンナ派間の兄弟の絆が壊れないよう、できる限り尽力せねばならない。アレヴィー派とスンナ派間の兄弟の絆を深めるため、建設的な取り組みを進めている。」

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( 翻訳者:指宿美穂 )
( 記事ID:27270 )