オリンピックで初の金!テコンドー68級でセルヴェト・ターゼギュル
2012年08月10日付 Hurriyet 紙
2012年ロンドンオリンピックでテコンドー男子68キロ級に出場したセルヴェト・ターゼギュル選手が準決勝でイギリスのマーティン・スタンパー選手を9対6で破り、決勝に進出した。決勝戦ではイランのモハメド・バーヘリ選手を負かし、トルコに金メダルをもたらした。セルヴェト・ターゼギュル選手は50日前に亡くなった母親に金メダルを捧げた。
23歳のセルヴェト・ターゼギュル選手は2008年北京オリンピックで銅メダルを取ったが、2012年ロンドンオリンピックではエクセル・アリーナで行われた決勝戦でイランの対戦相手を負かし、金メダルに輝いた。彼と同じ68キロ級ではアメリカのテレンス・ジェニングス選手とアフガニスタンのロフラ・ニクパ選手が銅メダルを獲得した。
決勝戦第1ラウンドは1対1で終えたが、最終ラウンドでは5対3とリードした。セルヴェト選手はこのラウンドで1対2で負けていたにもかかわらず、最終的には6対5となり、ヨーロッパチャンピオン、世界チャンピオンそしてオリンピックチャンピオンとなった。
セルヴェト・ターゼギュル選手は試合の後トルコ国旗を掲げ歩き、チャンピオンになったことを祝った。
■「メダルを母親に捧げます」
セルヴェト・ターゼギュル選手は決勝戦の後のインタビューで、「目標を達成しました。3年間一度も負けたことはありませんでした。最後に負けたのは北京オリンピックで銅メダルになったときです。いくらか自信もありましたし、経験も積んでいました。誰にも金メダルは取らせまいと思い、自分が金メダルを取ることができました。とても幸せです。まず首相とスポーツ大臣に対し、援助してくださり感謝をもうしあげます。私はけがをしていました。何人もの医師が手当てをしてくれました。私はこの2日間練習することができませんでした。お祈りをして自分がチャンピオンになれると信じていました。金メダルを母に捧げたいと思います。母のために金メダルを取りました。」と話した。
■首相からお祝いの電話
セルヴェト・ターゼギュル選手が金メダルを取った後、まず試合を見ていた青少年・スポーツ大臣のスアト・クルチ氏はお祝いを述べた。レジェプ・タイイプ・エルドアン首相もスアト・クルチ氏が電話で話していたセルヴェト・ターゼギュル選手とコーチのアリ・シャーヒンさんにお祝いの言葉を贈った。
セルヴェト・ターゼギュル選手はエルドアン首相から電話がかかってきたことをとてもうれしく思ったと話し、「親愛なる首相は、奥様、義理の息子さん、お嫁さん、娘さんと一緒に試合を見て、応援してくださったそうです。私がチャンピオンになったことはとても重要であると話してくださいました。大変感謝します。」と言った。
■3年間で4度のチャンピオン
セルヴェト・ターゼギュル選手はここ3年間勝ち続け、2度のヨーロッパチャンピオンと1度の世界チャンピオンに輝いていたが、ロンドンオリンピックで金メダルを獲得したことで4度目のチャンピオンとなった。
■トルコは一気に30位も順位をあげた
こうしてトルコはテコンドーで今回初めての金メダルを取り、獲得メダル数は2つとなった。この金メダルの獲得により、トルコのメダル獲得数による国別順位は68位から38位になった。トルコの1つめのメダルはレスリング120キロ級で、ルザー・カヤアルプ選手が銅メダルを取っていた。
■決勝戦にどのように進んだのか?
エクセル・アリーナで行われた最初の試合では、アメリカのテレンス・ジェニングス選手を8対6で下し、準々決勝ではウクライナのホーリイ・フサロフ選手を9対2で倒し、第4シードのイギリスのスタンパーと決勝戦への出場をかけ対戦した。
出足好調で、初回ラウンドは5対0であった。スタンドを埋め尽くした観客らは、地元イギリスのスタンパー選手に大声援を送ったが、セルヴェトは試合の主導権を渡さず、第2ラウンドで1点取り、対戦相手にはたった2点を許しただけで、最終ランドには6-2でリードしたまま突入した。
第3ラウンドでは開始早々、スタンパー選手が2点獲得し、点差は2点に縮まった。ターゼギュル選手は最終ラウンドを3対4で失ったが、第1ラウンドで獲得した点数により9対6で勝ち、決勝戦に進んだ。
■最初のメダルはルザー・カヤアルプが取った
ロンドンオリンピックではレスリング120キロ級ルザー・カヤアルプがトルコ初のメダルである銅メダルを獲得した。
■セルヴェト・ターゼギュル選手はどのように準決勝に進んだのか?
セルヴェト・ターゼギュル選手は2012年ロンドンオリンピックで男子68キロ級で出場し、準々決勝でウクライナのホーリイ・フサロフを9対2で破り、準決勝に駒を進めた。
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( 翻訳者:畔上曜子 )
( 記事ID:27308 )