トゥンジェリ県オヴァジュクでPKKによって誘拐され、48時間後に解放されたCHP(共和人民党)トゥンジェリ選出のヒュセイン・アイギュン議員は、「テロリストと取引したに違いない」という主張に反論した。
声を荒げないつもりだと述べたアイギュン氏は、「取引したに違いないと言う人たちは恥を知るべきだ」と述べた。アイギュン氏は公正発展党(AKP)のシャミル・タイヤル議員の発言について、「私は彼をウル・ディーワーンにゆだねています」と述べた。
PKKに誘拐され48時間後に解放されたCHPトゥンジェリ選出のヒュセイン・アイギュン議員は、「取引したに違いない」という主張に厳しく反論した。アイギュン氏は、「私の姿勢ややり方は明らかです。私は声を荒げません。取引したに違いないと言う人たちは恥を知るべきです」と述べた。また、AKPガズィアンテプ選出のシャミル・タイヤル議員がこの件に関して示した見解に対しても、「私は彼をウル・ディーワーンにゆだねています。『ウル・ディーワーン』という概念はピール・スルタン(オスマン時代のアレヴィー詩人)の概念です。何か言おうと思うが、汚い言葉で罵ってしまいますよ(だから黙っています)」と反論した。アイギュン氏は、誘拐事件後の最初の日の大半を、大好きだと語るムンズール川岸のロカンタで過ごした。ムンズール川岸でヒュリエット紙に語ってくれたアイギュン氏は、「(誘拐犯のPKKメンバーは)とても若い子供たちでした。彼らはあそこではなく私たちのそばに、この国の普通の町中にいるべきでした」と述べた。
■CHPは最も民主的だ
アイギュン氏は、PKKメンバーと共に過ごさざるをえなかった48時間について、「食事は朝食のようなメニューでした。私たちは川沿いにいました。地面においたマットの上で眠らせてくれました。彼らと話をしました。彼らはアレヴィー神話に興味があるようで、私に聞いてきたので説明しました」と話した。また次のように続けた:「彼らは私に対して無所属になるのがより好ましくなると言いました;しかし私は彼らに、私のこの肩書こそがデルスィムにもCHPにも非常に好ましいと言いました。今日最も民主的な政党はCHPです。左派にも右派にもBDP(民主主義者行動党)にもこのような動きはありません。BDPの国会議員はオジャランを批判することはできません。私はCHPに満足しています。私は自信をもってCHP党員であるといいます。
■あの子供たちにチャンスを
ええ、私たちはその子供たちをあの場所から連れてくる方法を見つけるべきです。社会は彼らにこのチャンスを与えるべきですが、クルド問題において国家はいくつか発言すべきです。社会が、これだけ騙されながらこれ以上翻弄されることなどありえません。30年間続くこうした行動が、ごまかし(操作)のレベルに成り下がらせてはいけない。
■新たな嘘を見つけるだろう
私をあそこで誘拐したグループはまともでしたが、調べもせずにいろいろ言う人たち全くまともではありません。市民は支援をあたえつつ、組織を後退させてきました。私ははっきりとこのように考えています。そして将来こうした現実がさらに見られることでしょう。組織は別の声明をだすことでしょう。なぜなら事が進まなくなっているからです。何か話すでしょう。新たな嘘、新たなごまかしを生み出そうとするでしょう。」
■「誘拐グループは並みのグループではない」
PKKメンバーによる48時間の拘束の後、解放されたCHPトゥンジェリ選出のヒュセイン・アイギュン議員は昨日、シャファク・パヴェイCHP副党首やイスタンブル選出のメルダ・オヌル議員、デニズリ選出のイルハン・ジハネル議員らが加わったCHP代表団が宿泊するホテルを訪問した。新聞記者からインタビューを受けたアイギュン氏に市民の関心が寄せられた。
■特別部隊
一方で、ヒュセイン・アイギュン議員誘拐事件に関する詳細が明らかになり始めた。アイギュン氏を誘拐したグループはPKKのシリア人指揮官バホズ・エルダル配下の特別部隊であると確認された。バホズ・エルダル指揮官との通信を行う無線システムが当該地域にいるPKKグループの5つにしかないために、「グループは並みのグループではない。誘拐行為はカンディル(PKK本部)が知らないうちに実行された可能性は低い」とみなされている。
■「アンカラに来るように」との指示
ケマル・クルチダルオールCHP党首は、昨日ヒュセイン・アイギュン議員に再び電話をし、「直ちにアンカラに来るように」との指示を出した。アイギュン氏はこの電話を受けて、まだ数日留まるつもりだったトゥンジェリを離れ、アンカラへ行くことを決めた。アイギュン氏は、「アンカラに行きます。金曜日(8月17日)にハジュベクタシュで行われるシェンリッキ(お祭り)に参加します」と述べた。トゥンジェリ共和国検察はヒュセイン・アイギュン氏誘拐事件に関し、「テロ組織による拘束」という罪で捜査を開始した。当該地域の諸条件により、アイギュン氏の誘拐ルートでの捜査ができないことが明らかになった。本件は調書が取られた後、テロ対策法の枠内で、捜査権限を持つマラトゥヤ県検察に引き渡される。
CHPのヒュセイン・アイギュン議員は、誘拐事件について今日「告訴人」として証言する。
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( 翻訳者:安井 悠 )
( 記事ID:27372 )