お菓子にアイランはありか?
2012年08月20日付 Zaman 紙


ラマザン・バイラムの到来とともに家々でのお菓子のもてなしも気にしなければなってきている。来客に提供されるお菓子、飲み物やチョコレートなどのものが家々に備えられている。バイラムは忘却の瀬戸際にある伝統をも思い出させる機会である。

特に中央アナトリア地方では、お菓子とともにアイランを提供する伝統が続いている。ビレジク県ボズユク郡に暮らすイビラヒムさんとオズジャン・ダールさん は、お菓子とアイランの提供は昔からの伝統であると語った。ダールさんは、特に家畜と酪農製品が大量に消費されている場所では(アイランが)より好まれると話し、「伝統的におこなってきたお菓子とアイランの提供は、後に健康面においても大変有益であることがわかりました。もともと祖先が始めた多くの伝統の背後には、理にかなった理由が絶対にあります」と語った。

この伝統的な接待は、栄養学の専門家によれば、健康面においてもたくさんの利点がある。専門家は、酸性で非天然の飲み物の代わりにお菓子とともにアイランを提供することは、より健康的であると話している。バクルキョイ・オタ・クリニックの専門栄養士ネスリン・アルタンさんは、お菓子とともにたくさんのカルシウムを含んでいるアイランを飲むことは大変有益であると指摘する。アルタンさんは、特にバクラヴァ(お菓子の一種)の炭水化物をより速く燃焼し、虫歯を予防することに関し、この伝統的ペア(アイランとお菓子)を称賛し、お菓子とともに酸性の人工甘味料が入った飲み物を(飲むことは)避けるべきだと警告している。

アルタンさんは、バクラヴァと一緒に飲む、あるいは、食後の飲み物は、脂肪燃焼を促進させると語り、「そのほか、お菓子の強い味を減少させ、お菓子の味をより良くするための最善の方法となります」と説明している。

セマ病院の栄養学及びダイエットの専門家ハイレティン・ムットルさんはまた、中央アナトリア地方の一部で広く伝わっているこの伝統が、(それが)生まれたアナトリアの人々の労働形態に結びついているという。ムットルさんは、アナトリアの 耕作地で重労働をしている多くの人々が砂糖だけでなく電解液が欠乏しているため、そのバランスを保つ必要があり、このペア(お菓子とアイラン)を選んだとする。そしてお菓子とアイランはエネルギーを必要としている人々が選んだのだという。ムットルさんは、机に座って仕事をしている人はお菓子とともにアイランを(飲 むこと)を好まないと語り、以下の警告をおこなった。「もちろん、味覚のことも忘れてはなりませんが、誰もがそれを優先するとはいえません。しかし、特に言っておきたいのは、お菓子と一緒に酸性の人工甘味料の入った飲み物を飲むことの代わりに、水あるいはアイランのような天然の飲み物(を飲むこと)の方が推奨されるということです」。

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( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:27409 )