ギュル大統領再入院、8月30日記念行事に不参加へ
2012年08月29日付 Zaman 紙


今年初めて大統領府主催で行われる予定だった8月30日の戦勝記念日のレセプションは、アブドゥッラー・ギュル大統領の耳の不調により中止となった。
中止の決定はギュル大統領の担当医の判断に基づいてなされた。アタテュルク廟とアタテュルク文化センターでの式典は予定通りに行われる。この式典にはギュル大統領の代わりにトルコ大国民議会のジェミル・チチェキ議長が参加する。同様にギュルハーネ軍医学校と陸・空・海軍学校の卒業式もチチェキ議長が参列する。
ギュル大統領は6日間の治療を受けたハジェテペ病院から昨日二度目の退院をし、大統領府での国家安全保障評議会で議長を務めた。

評議会ではガズィアンテップで起きた爆撃とテロとの戦いの最新情報について議論された。
PKK(クルディスタン労働者党)の活動と新しい戦略に関し、作成された情報収集報告書が検討された。更に、シリアでの最新状況とトルコにやってきた難民に関し報告がなされた。ギュル大統領は明日の戦勝記念日の式典には参加しない。ギュル大統領の治療を行っているハジェテペ大学学長マフムト・トゥンジェル博士をリーダーとする医師団が、「引き続き日常活動を制限し、8月30日の戦勝記念日の式典と祝賀会に参加しないように」という判断に沿ってこの決定は下された。ギュル大統領の耳の不調は、症状的にはかなり回復しており、薬の治療をあと5日続けることになると発表されている。

8月30日の戦勝記念日の祝賀行事で今年初めてのことが起こるはずだった。お祝いを参謀総長の代わりにギュル大統領が大統領府で受けるはずだった。以前はガーズィー将校クラブで行われていたレセプションは、今年は大統領府で行われる予定だった。このレセプションのために「パートナー同伴」の招待状が大統領府から送られていた。招待客の中にはトルコ大国民議会議長、首相、参謀総長、そして軍司令官らの名が連なる。今年は軍人および文民が官邸で行われるレセプションに「パートナー同伴」で一緒に参加するはずだった。軍人はギュル大統領が大統領に就任した2007年から今まで大統領府でのパートナー同伴での式典には参加していなかった。軍との関係悪化を避けるため、大統領府により10月29日の共和国記念日に、昼間は同伴者抜き、夜は同伴者ありでレセプションが行われていた。このような方法は2010年に廃止されたが、ただ10月29日のレセプションは同伴者ありで行われていた。しかし、軍司令官クラスは中央将校クラブで共和国記念ダンスパーティーがあるとして、レセプションに参加しなかった。去年は次から次と殉職者の報告が寄せられたことで、8月30日と10月29日のレセプションは中止された。

■ギュル大統領は余命6ヶ月と宣告された受刑者ムフリス・バルトのために踏み込んだ決定を下した。

肝臓ガンで、医者達が余命6ヶ月との報告書を出した、服役中のムフリス・バルトに、最期の日々を家族の近くで過ごさせるために大統領は一歩踏み込んだ決定を下した。バルトの24歳の娘ギョヌル・バルトさんのテレビでの発言に心打たれた大統領は、受刑者が最期の日々を家で過ごせるように対策を講じるようにと大統領府の関係者に指示を出した。イズミルで土木作業員をしていたバルトは2010年にグリーンカードを停止されたことに対してショットガンをもって保健センターに押し入り、乱射した。裁判所はバルトを殺人未遂で16年の刑を言い渡していた。

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( 翻訳者:清川智美 )
( 記事ID:27474 )