イスラエル:シリア、ヒズブッラー、ハマースなどのミサイル戦力に懸念
2012年09月10日付 al-Hayat 紙

■イスラエル、エジプトとの軍用潜水艦契約を破棄するようドイツに圧力

2012年9月10日月曜日『アル=ハヤート電子版』

【占領下エルサレム:アマール・シャハーダ】

イスラエルがエジプト海軍への2隻の軍用潜水艦売却契約の発効を阻止しようと、ドイツに圧力をかけている。イスラエルはこの契約が地域のパワー・バランス損なうものであると見做している。ドイツがイスラエルに対し、イスラエルの国益を擁護することを保証することを確認する諸般のメッセージを送る一方、イスラエル側はヒズブッラーとシリア、ハマースが総計17万発のミサイルを保有していることに懸念を表明した。今日これらのミサイルは、イスラエル側によると、イラン以上にヘブライ人国家の安全保障上の脅威となっているという。
現在イスラエルを訪問中であるドイツのギド・ヴェスターヴェレ外相は、エジプトとの潜水艦契約に関して、ドイツ政府はまだ契約に最終的に合意していないと強調し、決定の際にはイスラエルの安全保障上の権益を十分に考慮すると表明していた。一方イスラエルは、アラブ諸国に販売されるドイツ製武器がイスラエル軍の質的能力を損なわないという新たな理解に達するよう努めている。これはイスラエルとアメリカ合衆国の間にある同類の諸了解を模倣したものである。

ドイツによる潜水艦についての契約に対するイスラエルの懸念は、イスラエルの某報告書がシリア、レバノン、ガザのアラブのロケット弾戦力が増大していると主張したことに由来している。問題の報告書は、この戦力はロケット弾17万発に達しており、イランの「シャハーブ」ロケット以上にイスラエルに脅威を与えるようになったと主張したのである。報告書はイスラエル軍筋を基に、こうしたミサイルとの比較で、イランはイスラエルに到達可能な450発のミサイルを保有していると伝えた。イランのミサイルは精密に目標物に到達し、いかなる目標物にもダメージを与え、甚大な被害を及ぼす能力を保持しているが、最大1kmの誤差があり、イスラエルの領空に到達する10分前に識別し、国民に警報を発し、弾道弾迎撃ミサイル「アロー」を発射して空中で破壊できるため、それほど破壊的な脅威ではないという。しかしその一方、同筋によると、シリアが保有するミサイルは少なくともロケット弾を含め10万発以上であり、そのうちの2000発がテルアビブに到達可能である。またレバノンのヒズブッラーは2006年の第2次レバノン戦争時と比べてミサイル兵器庫を5倍強化することに成功し、今日6万発のミサイルとロケット弾を保有している。そのうち4000発がテルアビブ地区のイスラエルの人口密集地帯にある目標物に打撃を与える能力がある。さらにガザ地区には「ハマース」運動が保有するものだけで1万2千発のミサイルがあり、「イスラーム聖戦」やその他武装組織もミサイルを保有している。その一部にはテルアビブ郊外に到達する能力がある。

イスラエル軍司令部は、イスラエルに敵対するすべてのアラブ側当事者がイランやシリア、レバノン、ガザから協調して同時にミサイルを発射する可能性に対する懸念を隠さない。軍事・安全保障関係者は、これらの勢力が保有するすべてのミサイルやロケット弾を発射するという冒険的行動をする用意はないだろうと予測しているが、その際には17万発に及ぶミサイル攻撃に晒されることになる。

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( 翻訳者:秋山俊介 )
( 記事ID:27575 )