シリア:アレッポの反体制派戦闘員の75%は非シリア人
2012年09月11日付 al-Watan 紙

■アレッポの武装勢力の75%は非シリア人。アル=マルアブ街区での殉教者は30名に達した。・・・軍はダマスカス南郊で武装勢力追跡を続行、ドゥーマーで戦闘員100名以上を殺害。

2012年9月11日 火曜日 『アル=ワタン』

 シリア軍がダマスカス南東のアッ=タダームン街区やダマスカス郊外やアル=グータ東部で武装集団の追跡を続け、武装集団に甚大な物的・人的被害を与えるさなか、信用できる情報はアレッポの武装勢力のおよそ75%がアラブ・非アラブの外国籍の者であることを強調した。

 地元筋は本紙に対し、「アッ=タダームン街区でのシリア軍部隊による武装勢力追跡は3日目となり、武装勢力に甚大な物的・人的被害を与えた。同街区の北西部分では、住民の帰還が続いている。帰還は、シリア軍部隊がこの部分を制圧した後から続いている。」と述べた。

 別の地元筋は本紙に対し、「アッ=タダームン街区東部からヤルダー、ブバイラー、アクリバーの各集落にかけての線では、依然として武装勢力との戦闘が続いている。」と述べた。

 アル=グータの東部では、ドゥーマー周辺の農地とウーターヤー、フーシュ・アル=サーリヒーヤからアン=ナシャービーヤを焦点としてアル=アバーダとアル=ウタイバ周辺の農地にかけてシリア軍が武装勢力の追跡を続けた。

 また、軍が3日前に武装勢力によるドゥーマ東部のハフィール・タフター兵舎襲撃を阻んだとの地元からの情報が多数寄せられた。シリア軍部隊は襲撃を失敗に終わらせ、戦闘員100名以上を殺害した。

 一方アレッポでは、軍事筋、地元筋からの情報が、シリア軍と対峙している戦闘員の約75%が非シリアのアラブ・非アラブ国籍者であると強調した。彼らは、トルコ経由、あるいは治安上の緊張が起きたシリアの諸県から、アレッポで「ジハード」に参加するために来た者である。

 武装勢力が一掃された諸街区、あるいは現在もシリア軍が戦闘中の諸地区の目撃者たちは、戦闘員らの特徴はシリア人の特徴ではなく、アラブ諸国・諸外国の者の特徴であると述べた。

 また、諸地区で戦闘員らが配布した文書は、諸般の武装勢力の背景やこれら諸派の「ジハード的」スローガンに言及している。文書の一部は、タクフィール的サラフィー潮流の名称をも明記していた。

 一方、シリア・アラブ通信社(SANA)は、高位の情報筋が一昨日(9日)夕刻にアレッポのアル=マルアブ地区で発生したテロ爆破の犠牲者が、殉教者30名、負傷者64名に上ったと発表したと報じた。

 ヒムスの旧市街の諸街区やアル=ハーリディーヤ地区、同市の郊外では、武装勢力と治安当局・治安維持部隊との間の銃撃戦が発生したものの、暴力の程度や交戦の件数が著しく低下した。一方、国民和解委員会委員長のサーリフ・アン=ナイーミー師が、他の国民数名とともに誘拐されたが、数時間後解放された。ハマーの住民たちは、爆弾の爆発音や車両の騒音を聞くことなく、静かな一日を過ごした。

(本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介
されています。)

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( 翻訳者:高岡豊 )
( 記事ID:27578 )