トルコ経済の電池切れは近いか?―フィナンシャル・タイムス紙
2012年09月11日付 Hurriyet 紙
フィナンシャル・タイムズ紙に掲載された記事で、第二四半期の成長率の落ち込み後のトルコ経済が論じられた。経済において国内消費の落ち込みが激しく、また以前の高い成長率が後退したことに関連して、記事には、「トルコ経済は活力を失っている」との見出しがつけられた。記事のなかでコメントをよせた内の一人、「マ-ヴィ・ジーンズ」のジュネイト・ヤヴズ社長は、「毎月一つのショッピングセンターが閉館することになると予測している」と述べた。
この記事の本来の英文のタイトルは「Turkey’s economy runs out of steam(トルコ経済は活力を失っている)」であるが、この記事では2010年と2011年に8%以上の成長率を達成したトルコ経済が、昨日発表された第二四半期の数値によると前年度の同時期に比べて2.9%の成長率にとどまったことが指摘された。
アンカラのある自動車販売業者の意見も記事に掲載されているが、この自動車販売業者は販売がうまくいかなかったこと、昨年に比べると売上が10~15%落ちたことを明らかにした。
経済成長が著しい時期に、国民が自動車を買い替え、ローンを組んだりしたので、現在は以前のように国内需要がないことも強調された。 第二四半期では特に非常に好調だった中東への輸出がなかったならば、経済分野での景気後退の危機がありえたことも明らかにされた。 トルコの2000年代の高い需要は、投資と債務が、安定した政治と経済という環境と相まって、高い成長率を獲得したことを強調する今回の記事で、今日は状況が異なっていると強調された。
■「毎月一つのショッピングセンターが閉館」
記事では以下のように書かれている。
「月曜日に明らかにされたデータを見ると、昨年は11%以上の成長率を誇った建設業の分野で、今年の第二四半期の成長率はたった0.4%だった。「マ-ヴィ・ジーンズ」のジュネイト・ヤヴズ社長は、トルコの急速な成長率の、かつての重要な象徴であるショッピングセンターが、毎月一つずつ閉館されると予測している。
企業にとって、こうした事態をどのように変えることができるかを考えることは、大きなチャンスになる」というヤヴズ社長は、自身の会社もトルコで「さらなる不況の時代」を迎える可能性があると考え、国外での事業展開を増やすことを計画していると語った」。
今回の記事では、インド、中国、ブラジルのような新興国でも経済成長の減速が見受けられるので、トルコが急速な成長率を達成しないのも当然であると指摘している。
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( 翻訳者:清川智美 )
( 記事ID:27580 )