フェネルのギリシャ正教会、ムダンヤの歴史的教会を購入
2012年09月12日付 Radikal 紙


世界最古の教会のひとつ、バシュ・メレキレル教会が、ギリシャ正教会総主教座の所有に

イスタンブル在住の企業経営者が所有していた、ムダンヤのクムヤカ村にある、8世紀につくられた「バシュ・メレキレル教会」の所有権を、フェネルにある正教会総主教座が購入した。

正教会総主教座に属するブルサ府主教、ヘイベリアダ神学校の長エルピドフォロス・ラムビリニアディス博士は、イスタンブル在住のメテ・ヤルチュ氏が所有する「バシュ・メレキレル・ミカエル・ガブリエル教会」を9月10日に購入したと述べた。

■「共通の遺産、一般公開」

ラムビリニアディス博士は、廃墟となっている教会の周りに門を設置したと述べ、「門の鍵は3つあります。そのうちの2つは我々が、残りの1つはクムヤカ村の村長 に渡しました。訪問者が訪れた際に、門が閉まっていてはならない。管理のもと訪問者が教会に入ることができるよう、鍵を公的立場の人に渡しました。この教会を共通の遺産だと言うのであれば、鍵は誰にでも使えるようにしておくべきです」と語った。

以前ティリリエにあるケメルリ教会を購入したことに触れたラムビリニアディス博士は、「ケメルリ教会でも同じことをしました。購入後教会の周りに門を設置し、鍵を村長に渡したのです」と言い、又、(バシュ・メレキレル)教会をできるだけ早く修復するつもりだと述べた。

■バトマズ村長: 巡礼者の手助けを

クムヤカ村のラミズ・バトマズ村長は、教会売却後、村でどのような変化が起こるのか想像できないと述べつつ、「ラムビリニアディス博士は、由緒ある教会の鍵を村役場に預けてくれました。これは彼が我々を信用しているという証です。今後我々が教会を訪れる人々をチェックし、手助けをしたいと思います」と 言った。

8世紀に建造され、世界最古の教会のひとつと知られるこの教会は、7月26日にラムビリニアディス博士の招待でブルサを訪れたギリシャ人一行の訪問を受けた。

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( 翻訳者:大嶽真梨子 )
( 記事ID:27590 )