革命労働組合連盟(DİSK)傘下の組合は、1980年の9月12日の軍事クーデターから32周年の日の前夜、ベイオール地区で松明を手に抗議デモを行った。
ガラタサライ高校の前に集結したデモ隊は、プラカードを広げ、松明を手に行進を始めた。様々なスローガンを打ち出した団体はイスティクラル通りで行進する間、拍手したり指笛を吹いたりした。タクスィムのトラムヴァイ停車駅の前で、グループを代表してDİSK事務局長のアドナン・セルダルオール氏が演説をし、「「9.12過程」はトルコの政治的・社会的・法的・学術的分野に大きな損害を与えた」と述べた。アンカラのDİSK傘下の組合メンバーである団体も、9月12日の軍事クーデターが起きた日であることから、旧憲法裁判所建物の前で抗議活動を行った。デモ隊は、クーデター前はDİSKに属する労働組合の本部ビルであり、その後軍政権により「接収され」憲法裁判所となり、現在は社会保障機構(SGK)総局として利用されているビルの返還を求めた。
■羞恥博物館オープン
革命家78年連合により毎年9月12日クーデターの起きた日に合わせ9月に開かれる「9月12日-羞恥博物館」にて、今年もトルコを暗黒の歴史に直面させた品物、メモ、写真が展示される。連盟メンバーはクーデターの日に博物館前にて抗議活動を行った。
建築家協会アンカラ支部は、9月12日クーデターの象徴となる場所のうちママク軍事刑務所を「人権博物館」にするため準備したプロジェクトコンペティションを、クーデター32周年に開いた記者会見で開始した。会見でコメントしたアリ・ハッカン支部長は、ママク軍事刑務所を博物館にする必要があるが、国防省と参謀本部が博物館(の予定地)で調査するのにすら許可を下さないとし、レジェプ・タイイプ・エルドアン首相に向けて呼びかけを行った。ハッカン氏は、エルドアン首相のクーデター首謀者の(罪を)清算するという発言を引用し、「首相には誠意を示してもらいたい」と述べた。
■大統一党(BBP)議員、ウルンジャの前にて
大統一党(BBP)のレムズィ・チャユル副党首も、ウルジャンラル刑務所の前で9月12日クーデターの32周年を機に演説を行い、クーデターは人権と自由を遠ざけただけでなく、人権と自由への侵害をシステマティックなものにしたと主張した。
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( 翻訳者:釘田遥香 )
( 記事ID:27593 )