BDPトゥールク議員のルイ・ヴィトン・バッグ問題、あらぬ方向へ・・・
2012年09月13日付 Milliyet 紙


BDP(平和民主党)国会議員であるトゥールク氏が(自身の)ルイ・ヴィトンのバッグは「偽物」であると述べたことを受け、会社側が行動に移った。この件について情報を求める会社経営陣は、「バッグがどこで購入されたのか」をトゥールク氏に問う予定だ。

BDP国会議員アイセル・トゥールク氏がルイ・ヴィトンのバッグを持っている姿をカメラに撮られた後に、彼女が行った説明は、「謝罪がより大きな罪を露呈させる」ものとなった。トゥールク氏は、バッグは3000リラもせず、ボドゥルムから60リラで購入した偽物であると述べたのだ。 
この説明は、ルイ・ヴィトンのパリ本社の注目を引いた。

トルコで模造された非合法品と闘うために、2001年に組織された商標ブランド協会(TMd)に加盟している有名バッグブランドであるルイ・ヴィトン社は、アイセ ル・トゥールク氏に関する情報をトルコに求めた。トルコの法律によると、偽物を購入し、使用することに対しては、消費者の観点においていかなる処罰も与えられない。しかし、法律では、消費者がその品物をどこから購入したかを明らかにする義務がある。トルコ全体で偽物の製造・販売を行っている場所に強制捜査を行っているTMdも、この(消費者からの)情報を受け、裁判所の決定により捜査を行っている。

■ルイ・ヴィトン社は300の件の強制捜査を行った

TMd会長であるヴェフビー・カフヴェジ氏は、アイセル・トゥールク氏が偽バッグを購入したとするボドゥルムで、先週、異なる14カ所の場所で強制捜査を行ったとし、訪れた全ての場所で偽物が見つかったことを明らかにした。約30億ドル規模となる偽物販売は、トルコでは完全に非合法組織の手で行われていると強調するカフヴェジ氏は、「トルコで最も多くの捜査はルイ・ヴィトン社が行っている。昨年は300件の強制捜査を行い、数百万リラ相当もの偽物バッグが押収されました」と話した。

カフヴェジ氏はTMdとしては、市民に偽物商品を購入しないように、情報を与える一方、国会議員さえも偽バッグを購入しているのは、この分野での闘いで問題を引き起こすと述べ、「このテーマにおける他の問題は、裁判所の捜査決定が遅いことです」と話した。さらに、偽物商品の製造者たちは、すでに都市内では簡単に製造できない状況にあるとし、「トルコで偽物製造は減少し、製造されたものも町の外へと移りました。トルコは経由地であるがために、外国からも大量の偽物、非合法品が往来することもあり得ます。例えば、アイドゥンでは動物の飼育場で偽物を製造する施設を発見しました。製造の一部分は北イラクに移動しました。あそこからもトルコに偽物製品が来ています」と述べた。

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( 翻訳者:石川志穂 )
( 記事ID:27598 )