■内閣府前で教員による危機が激化。抗議行動と新学期にあわせストライキを開始するとの脅し
2012年9月14日『アル=アハラーム』
【ヒンド・アッ=サイード】
一部の教員が彼らの提示した要求に対し政府から回答がなかった後、4日間続けて内閣府前で座り込みを行っていることを発端とする現在の危機が、激化した。彼らの嘆願とは、国家予算の教育予算を25%増やすこと、教師に対し3000エジプトポンドの最低賃金を設定すること、契約教員の身分安定、教育学部卒業者の任用再開、年金を最終賃金から計算することである。そして座り込みを行う教職者は、教員組合の態度を恥ずべきものとして批判し、人民に、彼らの要求を支援するようにとの呼びかけを発表した。教員等が言うには、彼らの要求は良好な教育の充足、教員たちを個別指導から守ることについての要求である。そして教職者団体、教員組合、教員連合は、明後日(9/16)から始まる新学期にあわせ公開ゼネストを行うと発表した。
一方で座り込みを行っている教職者内でハンガーストライキを行う者の数が15人に上昇した。アル=マタリーヤの教員組合長でハンストの呼びかけ人でもあるムハンマド・ザフラーン氏は「カスル・アン=ニール署行政文書6435号の編集が完了したが、これは公的機関に、教員たちが我々の正当な要求が実現するまでハンガーストライキを行うと伝えるためのものである。」と述べた。
■学校・大学の緊張の中、明日(9/15)1900万人の学生は新学期を開始予定
【ナフィーン・シャハータ、ヒバ・アリー・ハーフィズ、ウサーマ・スィッディーク】
教員たちの抗議行動の後の緊張の中、1900万人の学生は明日 (9/15) または明後日 (9/16) から学校や大学へ向かう。緊張の原因は、教員たちが新しい(教育担当)高官を拒絶したこと、および、教員等の賃上げ要求に大学経営側が態度を硬化させたことである。土曜日を休日としていない学校では、は明日(9/15)から新学期が始まる。
イブラヒーム・ガニーム教育大臣は「たとえ教育機関でのストライキや座り込みでも、力ずくで意見を表明するいかなる人物も相手にしない。教育省は新学期の始めから終わりまでの準備をすべて整えている。1学期の教科書は、新学期初日に無償で生徒たちに手渡される予定である。」と強調した。
またアシュート県では、民主政治同盟が教師らストライキで呼びかけた正当な要求に賛同した。
一方、ムスタファー・マスアド高等教育大臣は、大学の新学期は明日同様日(15日)に始まる。諸般の大学・高等専門学校は、200万人以上の男女学生を迎える準備を整えた。これら準備とは、大学の施設や講義の準備、時間割の発表である。
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( 翻訳者:小島明 )
( 記事ID:27602 )