HAS党は、臨時総会において165票で解党の決定をした。HAS党のヌマン・クルトゥルムシュ党首が週末にも、イスタンブルで公正発展党(AKP)の党員バッジをつけるとされている。
HAS党の解党の決定を下した臨時総会は党本部で行われた。臨時総会で演説したヌマン・クルトゥルムシュ党首は、党の設立から今日まで、創造的野党、リードする野党として活動してきたことを明らかにし、「我々は政治を個人的損得や利益の手段としてではなく、市民社会を再創造する一つの可能性としてみている。我々は、冨、権威、地位、栄光、名誉を振り返らない」と述べた。前回の投票結果が国民のHAS党へ抱く関心を十分に反映していないと主張するクルトゥルムシュ党首は、獲得投票率は少ないが、HAS党の発言は価値あると述べた。AKPからの合併の提案を「新生トルコの創造を共に実現させる提案」としてクルトゥルムシュ党首は評価し、「トルコは、歴史の最も重要な転換点を経験しようとしている。目先のことしか考えず、また自分のことのみ考えるような政治家らは、一角を占めることができる、しかし我々は、親愛なる首相の誠実なるお誘いの言葉を真剣に受け取り、熟考し、そしてAKPと合併することを発表する」と述べた。
CHPのケマル・クルチュダルオール党首がメンデレス元大統領の墓を訪れたことに対し、「親愛なるクルチュダルオール氏を祝福する、今こうしたことは続くべきだ」と述べたクルトゥルムシュ党首は、党員たちに「あなたたちが私を見捨てない限り、私はあなた方誰1人たりとも見捨てるつもりはない」と叫んだ。
■HAS党のベキャルオール議員「納得できない」
AKPとの合併に反対の姿勢を示しているとして話題になっている元HAS党イスタンブル県支部のメフメト・ベキャルオール氏は、総会での演説でHAS党が解党され、AKPと合併することは納得できないと述べた。ベキャルオール氏は、他の党への参加を望む者たちはそうすることも可能だが、「党の将来」という観点での決定が残る者たちにおいてなされるべきであると述べ、解党を望まない者たちへ投票しないよう呼びかけた。
■HAS党解党
投票が終了し、開票後の結果により、HAS党は解党した。党臨時総会での投票結果は、179名中、165名が解党に賛成、12名が党の続行を望んだ。2票が無効とみなされ、解党のプロセスが始められる決定がされた。クルトゥルムシュ党首と党執行部のメンバーがこの週末にイスタンブルで行われる県諮問議会においてAKPのバッジをつけることとなっている。
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( 翻訳者:田中けやき )
( 記事ID:27646 )