バルヨズ・クーデター計画裁判ついに結審―元軍人らに重刑判決
2012年09月22日付 Milliyet 紙

シリヴリの法廷で昨日歴史的な結審が下された。容疑者数が365名に上る「バルヨズ計画」裁判では、元軍大将3名に、「終身刑」が言い渡された。
214名の容疑者には16年、28名には13年4カ月の禁固刑が下された。


2010年12月16日に始まった逮捕者250名、容疑者365名におよぶ「バルヨズ計画」裁判の判決が、昨日シリヴリの法廷で下された。イスタンブル第10重罪裁判所は、元空軍大将ハリル・イブラヒム・フルトゥナ、元元海軍大将オズデン・オルネキ、そして元陸軍第一司令官チェティン・ドアンに対し、「トルコ共和国政府を武力によって転覆させようとし、その職務を武力で妨害した」罪で終身刑を言い渡した。裁判所は、終身刑をトルコ旧刑法の「重犯罪の企て」という項目に照らし、禁固20年に変更。78名の容疑者に18年、218名の容疑者に16年、1名に15年、28名に13年4ヵ月間の禁固刑を下した。また、裁判所は容疑者3名についてはファイルを分け、36名の容疑者は無罪という判決を下した。

■裁判官が判決を読み上げる

イスタンブル第10重罪裁判所の裁判官団によってなされた結審は、アリ・エフェンディ・ペキサク裁判官が読み上げた。裁判所はハリル・イブラヒム・フルトゥナ元空軍大将、オズデン・オルネキ元海軍大将、チェティン・ドアン元陸軍大将に「トルコ共和国政府を武力によって転覆させようとし、その職務を武力で妨害した」罪で終身刑を言い渡した。裁判所は、容疑者らの刑罰は、対テロ法第5条を適用することで1.5倍になると指摘したが、刑が終身刑であるため、実際にはこの条項は有効でないとした。また裁判所は、容疑者らにとっても不可抗力の理由があったとし、結論が出なかったことも明かし、犯意や罪の重さ、実行目的を考慮し、トルコ旧刑法の「重犯罪の企て」という項目のある第61条第1節に照らして、終身刑から禁固20年に変更した。

■78名にそれぞれ18年

裁判所は、ビルギン・バランル大尉、アブドゥッラー・ジャン・エレノウル中将、ギュルブュズ・カヤ少将、MHP議員のエンギン・アラン元中将、エルギン・サイグン元陸軍大将、元MGK総書記シュクリュ・サルウシュク元陸軍大将、ネジャト・ペキ中将、アフメト・フェイヤズ・オウトゥチュ元中将らを含む容疑者78名を「トルコ共和国政府を武力によって転覆させようとし、その職務を武力で妨害した」罪で終身刑に処した。しかしトルコ旧刑法の「重犯罪の企て」という項目の第61条第1節に照らして、禁固18年に変更した。

■ミルミロウル准将減刑

裁判所は、容疑者らのうちブルト・オメル・ミルミルオール准将をも同様の罪に対し禁固18年としたが、同容疑者の刑を裁判中の好ましい態度や振る舞いを鑑み、旧TCK第59条に照らして禁固15年に減刑した。

■214名に16年求刑

アフメト・ゼキ・ウチョク裁判官は、ドゥルスン・チチェキ大佐、テヴフィキ・オズクルチュ元海軍中将、さらに「エルゲネコン」訴訟でも逮捕され裁判中のメフメト・フィクリ・カラバー、ルフク・ドゥルソイ元准将を含む容疑者214名に「トルコ共和国政府を武力によって転覆させようとし、その職務を武力で妨害した」罪で禁固16年を言い渡した。

■28名に13年4ヵ月

裁判官団は、HAVELSAN社の元ゼネラルマネージャー、オメル・ファルク・アー・ヤルマン、脳手術を受けたレヴェント・ケリム・ウチャ大佐らを含む28名に「トルコ共和国政府を武力によって転覆させようとし、その職務を武力で妨害した」罪で罰することも決定。裁判官団は容疑者らに禁固16年を下したが、容疑者らの裁判期間中の好ましい態度、振る舞いを鑑み禁固13年4ヵ月とした。
捜査の一環でエスキシェヒルの自宅を捜索され、訴訟関係文書を押収されたハカン・ビュユク大佐に関しては「犯罪証拠隠滅、隠匿ならびに改ざん」の罪で判決を下した裁判所は、犯行当時、同容疑者が公務員であったとして量刑を5割増しとし、6年に引き上げた。

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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:27674 )