AKP党大会―来賓バルザーニー・北イラク・クルド自治政府大統領に喝采
2012年09月30日付 Hurriyet 紙


公正発展党(AKP)党大会で、北イラク・クルド自治政府のマスード・バルザーニー大統領が演壇に立つと、「トルコはあなたを誇りに思う」と喝采が起こった。バルザーニー大統領が「自由のために闘争するすべての勢力を我々は支持する」と発言すると会場に重い空気が流れたが、演説の続きでそれがシリアの人々のことを言っているのだということが明らかになった。

AKP党大会ではクルド語も話された。大会では北イラク・クルド自治政府のマスード・バルザーニー大統領がクルド語を使ったのだ。

レジェプ・タイイプ・エルドアン首相もバルザーニー大統領の演説を聞いた。エルドアン首相は、エジプトとキルギスの大統領の演説後に会場から離れていたが、バルザーニー大統領の演説が始まる少し前に会場に戻った。エルドアン首相が先ほどまでのノーネクタイのカジュアルな服装から、スーツに着替えていたことが注目を集めた。

■「トルコはあなたを誇りに思う」

バルザーニー大統領が演壇に立っている間、席から長い間「トルコはあなたを誇りに思う」というスローガンが叫ばれ続けた。会場は、マスード・バルザーニー大統領の「問題は武器では解決できない」というメッセージと、公正発展党政権が行ったクルド政策への賞賛に拍手で応じた。

■会場が重い空気に包まれる

バルザーニー大統領が演説の中で、「自身の自由のために闘うすべての勢力を我々は支持する」と発言すると、会場は沈黙に包まれた。しかし、これはシリアのことを言っているのだということが演説の続きの部分で明らかになった。バルザーニー大統領は、「シリアの人々の闘争を我々は支持している。シリアの人々に手を差し伸べるトルコを我々は非常に評価している。トルコはまた、イラク人にも手を差し伸べた」と述べた。

■エルドアン首相、隣に行って祝福する

バルザーニー大統領の演説が終わるとエルドアン首相は立ち上がり、バルザーニー大統領の隣に行って握手し、大統領を祝福した。

■AKP党大会の「外国人スター」、メシャル氏

公正発展党大会における最も大きな拍手は、ハマスの指導者であるハリド・メシャル氏に贈られた。彼の名前がアナウンスされ、会場に紹介されたときも、演説のために演壇に招かれたときも、会場内の党員らの熱烈な拍手で迎えられた。メシャル氏の話す一言一言に対し、会場からは熱烈な反応が起こった。

■「AKPは近いうちにオジャランをも党執行部に迎え入れるだろう」 

民族主義者行動党(MHP)の党派副代表でイズミル県選出のオクタイ・ヴラル議員はマスード・バルザーニー大統領が、公正発展党の党大会で名誉ゲストとなったことに反発を示した。MHPイズミル県支部主催の協議委員会で話したヴラル議員は以下のように述べた。「この民族の票を得た首相が、オジャランからの援助を望むような時代に我々は生きている。産着に包まれた赤ん坊を殺し、兵士を、警察を殺し、フォチャの村人を殺す者たちと、トルコ共和国首相はなぜ対話などするのか。この民族の票を得た者たちの行う大会で、兵士に、警察に銃弾を撃ち込む者を抱える者が、バルザーニーらが、名誉ゲストとして何の用があるというのか。彼らは近いうちにオジャランをも党執行部に迎え入れるのだろう。」

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( 翻訳者:菱山湧人 )
( 記事ID:27738 )