ソルターニーイェ代表、最近のアシュトン=ジャリーリー会談の詳細を明らかに
2012年09月26日付 Jam-e Jam 紙
イラン、制裁解除の見返りに20%濃縮の停止を提案
アリー・アスガル・ソルターニーイェ氏は、制裁解除の見返りにウラン20%濃縮活動を停止するとのイラン側の提案を、イスタンブールにおいて5+1グループ〔=常任理事国+ドイツ〕に対して行ったことを明かした。
イラン学生通信によれば、インタープレスサービスはイランのアリー・アスガル・ソルターニーイェIAEA常駐代表の発言として、9月19日に行われたキャサリン・アシュトンEU外務・安全保障政策上級代表とサイード・ジャリーリー、イラン国家安全保障最高評議会書記との間で行われた協議の場で、イランが制裁解除の見返りにウラン20%濃縮活動を停止する意思があることを表明した、と伝えた。〔…〕
ソルターニーイェ氏は「我々は20%濃縮活動を停止する用意がある。ただし、相手側からも、それに見合った歩み寄りが見られることが条件だ」と述べ、さらに「もし我々がこれ〔=20%濃縮活動〕に踏み切れば、制裁など存在するべきではないだろう」と語った。
IAEAイラン代表は、いかなるものであれ、フォルドゥー濃縮施設の閉鎖を含むような取り決めには、イランは同意できないとの立場を繰り返し、「フォルドゥーの停止を求める彼らの期待に、我々が沿うことは不可能だ」と述べた。
ソルターニーイェ氏は、テヘランの研究用原子炉で使われる濃縮度20%のウランの多くは、既に粉末化されていると明かした上で、「濃縮度20%のウランを〔…〕粉末化すれば、軍事利用できるようにそれを再精製することは、もはや不可能である」とも語った。〔…〕
ソルターニーイェ氏は発言の別の箇所で、IAEAの高官2名は、先月行われた最新の協議の中で、核計画における《軍事的側面の可能性》に関する疑惑〔解明〕に向けたイラン側の協力の在り方をめぐって、《体系だった合意》を求めたイラン側の重要な要求を受け入れたにもかかわらず、彼らは協議の終盤でこれを取り下げたことを明らかにした。これに関し、インタープレスサービスは「イランに対する疑惑の根拠となっている資料をすべて示すよう、イラン側が頑なに要求していることが問題となっている」と伝えている。
ソルターニーイェ氏も、〈未解決の問題〉とはもはや、IAEAによる調査に終わりがあるのかどうかという問題になっていることを認めている。〔…〕同氏はその上で、「もしIAEAが今まで通りのやり方を続けるならば、〔未解決の問題をすべて片づけるのに〕あと10から20年の歳月が必要だろう」と述べた。
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( 翻訳者:8410068 )
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