ギュレン側近、エルドアン批判
2012年10月02日付 Zaman 紙

フェトフッラー・ギュレンに近い人物として知られているザマン紙のヒュセイン・ギュレルジェ記者は、公正発展党の第4回党大会とエルドアン首相のスピーチを批判した。

スカイテュルク360のヒルミ・ハジャルオール氏の番組に出演したギュレルジェ記者は、党大会における首相のスピーチは非常に仰々しいものであり、「首相は現在、スルタンより強い権力を持っている」と話した。また、大会に6紙が入室できなかったことを批判し、「振舞いにその為人が出るものだ」と表現した。

■ギュレルジェ記者の説明

「新たな憲法がつくられている。しかし新憲法で大統領の権限について定められない場合、他の機構の権限もそれにより定めるものであることから、問題が起きるだろう。」

■首相はスルタンより権力がある

党による大統領制になる可能性もある。しかしこれはとても重要なことだ。独裁政治へ向かい、王政に戻るだろうといった、至極まっとうな批判がある。そのため、次のような改革を伴うべきだ。
国会議員をエルドアン(訳注:大統領)が決定してはならない。我々はトルコで議会監査が機能しないことに不満をもっている。与党が議会多数を占める場合、議会監査は行えない。首相は現在スルタンより多くの、大統領制より多くの権限を手にしている。

■選挙制度を変更すべき

国会についても選挙制度を変更し、小選挙区に移行する必要がある。小選挙区制度には多くの反対意見がある。小選挙区制になれば、国会議員の選出に首相の意向を挟むのはそう簡単ではない。最低得票率の引き下げもとても良いだろう。

■振舞いに為人が出る

人は皆、自らの為人により行動し、自身の人格を示すものだ。許可を制限することは間違っている。あの記者たちはどうあっても中へ迎え入れられるべきだったのだ。首相は「我々を侮辱する記者は中に入れない」と言ったが、これは首相に相応しい振舞いではない。

■大統領への立候補を宣言

エルドアン首相は大統領に立候補するため、これが今後のスタイルになる。首相は会合で2014年の大統領選に立候補することを宣言した。

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( 翻訳者:大門志織 )
( 記事ID:27754 )