グーグル、トルコ語版YouTube公開へ
2012年10月02日付 Zaman 紙


世界で最も大きな10の技術消費市場のうちのひとつであるトルコだが、グーグル、アップル、マイクロソフトのようなテクノロジー会社が多く生産しているデバイスやプログラムの使用言語のオプションにはトルコ語は設置されておらず、キーボードや説明書のような詳細は別の言語で提供されていた。

しかし近年、トルコ要人のこの問題に対する強い関心が、この分野における改善を促している。アブドゥッラー・ギュル大統領は今年5月のアメリカ訪問の際、シリコンバレーにある会社を視察し 「トルコ語」への関心を明らかにした。「トルコ語」キーボードの生産を約束したアップル社は、オペレーティングシステムのiOS6でこの約束を実現した。そしてグーグルからも改善があった。グーグル社は、イスラム教を侮辱した『無邪気なイスラム教徒』という映画を同社の動画共有サイトYouTubeから削除しなかったが、一方でこのサイトの トルコ語版を立ち上げた。今後、グーグル社はyoutube.com.trを、トルコとYouTubeをトルコ語インターフェイスで利用したい全ての人に公開し、同時にトルコの法制度に従い、裁判所の決定で禁止されたコンテンツを非表示とした。これに関連し、メディア関係者とテレコンフェランス(テレビ会話)を利用して会見したYouTubeの製品企画担当ディレクターのマシュー・グロツバック氏は、YouTubeをトルコ語に対応するかたちで提供することを非常に喜んでいると述べ、「今後、これにより、あなた方のいる場所をトルコと限定することで、ローカルなコンテンツに関して「おすすめ」されるチャンネルやビデオを含む、完全なるトルコ語環境が利用できます」 と語った。彼は、全ての年齢層のビデオユーザーがプラットフォームを経由して考えを共有することや、新しい視聴者の獲得を、そしてそれらによりトルコ文化がYouTubeの世界により反映されることを期待していると話し、「トルコ語版YouTubeは初の試みです。コンテンツプロバイダが稼働しうるモデルももうまもなく紹介できるでしょう」と述べた。また、グーグルの一般的なポリシーが施行されている国々では裁判所の決定を考慮するとし、「望まれないコンテンツはプラットフォームで防止します。『無邪気なイスラム教徒』や、アタテュルクを冒涜するような映画・コンテンツがトルコで禁止されているなら、私たちはそれらを削除します」とも語った。

グロツバック氏はYouTubeの現在の利用者数について、1ヶ月で8億人が40億時間分のビデオを視聴しており、1分間に72時間分の映像コンテンツがサイトにアップロードされていると述べた。YouTubeをトルコ語で使用したい人は、サイトのロケーション・言語設定をそれぞれトルコとトルコ語にする必要がある。この場合、プラットフォームが完全にトルコ語とローカルコンテンツに対して機能するだろう。

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( 翻訳者:澤井祥子 )
( 記事ID:27755 )