女性らを誘拐し暴行を加えた、パークダシュトの悪魔の一味に対する「死刑12回」の判決が、最高裁判所によって支持された。
メフル通信の報道によると、犯人たちの容疑に対する捜査が始まったのは、イラン暦1388年メフル月29日〔西暦2009年10月21日〕に、半死状態の若い女性が〔テヘラン州〕パークダシュト県内の病院に搬送されたことがきっかけだった。
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〔病院に搬送された〕28歳の女性は死亡する前に、病院のベットの上で悪党の男4名による犯罪の詳細を明らかにした。数日後、彼女は怪我による出血多量で命を落とした。本件に関する捜査が続けられる中、ある若い女性が捜査官らのもとを訪れ、4人組の悪党による凶悪犯罪の詳細を明らかにした。被害者による容疑者らの似顔絵CGが作成され、彼らの写真が警察にもたらされた。本件に関する手がかりが手に入ったことで、強姦魔らのリーダー格が逮捕、彼の車からは女性もののバッグ数点と貴金属類が発見された。
悪党の一人スィヤーヴォシュは被害者と顔をつきあわると、窃盗や誘拐、5人の女性に対する暴行を、共犯者のマフムード、アリー、及びキャリームとともに行ったことを自白した。この容疑者の自白により、一味の他のメンバーも次々と逮捕され、貴金属類の窃盗と被害者に対する暴行が動機であったと供述した。
ヌーロッラー・アズィーズ・モハンマディー判事を裁判長として、テヘラン州刑事裁判所第71法廷で開かれた非公開裁判の中で、検察側代表ははじめに起訴状を読み上げ、「スィヤーヴォシュ(27歳)は5件の強姦と、マフブーベという名の女性に対する故意による殺人の幇助の容疑が、マフムード(25歳)は4件の強姦の容疑が、アリー(26歳)は3件の強姦の容疑が、キャリーム(31歳)は1件と強姦とマフブーベに対する故意殺人の容疑がかけられている。よって、彼らに極刑を求める」と述べた。
裁判の続きで、マフブーベの夫が彼女の子供の後見人として、妻を殺害した犯人らに対するキサース刑(同害報復刑)と処罰を要求し、「私の妻は死ぬ間際まで、辛い出来事を明かし、見ず知らずの男からの電話による嫌がらせについて話していました」と語った。
事件の日、妻は私たちの生活を守ろうと、私に知らせることなく、見ず知らずの男と話し合うために、パークダシュトのとある地区でその男と会うことになっていました。ところがプライド車にのった犯人の運転手と彼の3人の共犯者が妻を誘拐し、妻が彼らの悪魔の欲望に抵抗するや、彼らは妻をナイフで激しく切りつけ、彼女を死に至らしめたのです。
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裁判所の裁判官らは3人の主犯格の被告に対し、強姦の罪で死刑に、また誘拐や窃盗の罪で禁錮25年と74回の鞭打ち刑の判決を下した。4人目の被告であるキャリームも強姦の罪で死刑が、また故意による殺人の罪でキサース刑と禁錮7年の判決が下された。
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続いて、判決に対する被告らの異議申し立てによって、本件は最高裁判所第32法廷に送られ、最高裁判所の裁判官らの審理を経て、スィヤーヴォシュ、マフムード、及びアリーに対する「死刑12回」の判決が支持された。また、キャリームに対するキサース刑の判決は破棄され、さらなる捜査ために〔一審の〕裁判所に差し戻された。また最高裁判所の裁判官らは、キャリームに対する恩赦請求については、反対する立場を示した。
若い女性が殺害された件に関する取り調べが終了次第、キャリームの容疑に対する〔裁判所での〕審理が行われる予定である。
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( 翻訳者:8409013 )
( 記事ID:27773 )