クロアチアの創作家:ウンム・クルスーム、創造性を刺激
2012年10月06日付 al-Hayat 紙


■クロアチアの創作家:ウンム・クルスーム、創造性を刺激

2012年10月6日 土曜日 『アル=ハヤート』

【アレキサンドリア:サーミル・スライマーン】

カナダ在住のクロアチア芸術家、アンティ・サルディーリッチは、アレキサンドリアでの自身の展覧会で刺激的な芸術上の手法を提示した。作中には世界中の様々な文化が混合していた。それは、ラテン・アメリカ、インドネシア、オーストラリアなどで、創作的でリズムがあり、文化的で、バランスが取れた総体の中で混合していた。リズム、動と静が相互に結びついていた。作品は、暖色のチョークで描かれた記号を帯びており、自由と生命力のある色に胸が高鳴る。

サルディーリッチは、いろいろな大きさの諸層と様々な原材料からなる作品を提示した。彼の芸術的センセーションは、様々な空間と新たなインスピレーションへと放出された。彼がアクリル技術を使用したことは、空間とインスピレーションを超越した。そして、有機的な幾何学模様と神話的象徴との間に隠された調和で卓越した。そして彼は自身が積み重ねた経験に多く頼っていた。それらの経験の中でも、地中海の(文化)遺産は、彼の芸術活動の原動力の役割を果たした。そしてそれにより、彼の作品がそれら諸文化の融合を反映させることが可能となった。そのようにして彼の白黒の色使いは、古代神話やファンタジーなどに対して、表現上の成熟を見せる。

サルディーリッチは、「地中海の(文化)遺産は私の芸術活動の原動力の役割を担う」と言い、「世界中を旅行したことは、私をインカやマヤのような古代諸文明の創造的システムに養われた視覚的習慣の豊かさで魅了した。」と言った。

彼は、アフリカや北アメリカ、その他の先住民族の社会によって特徴付けられるスリリングな創作が、彼の作品に全般的に貢献したと考えている。また、彼は、我々が住むところの多様な文化の奔流、我々はそのような文化の奔流の思考、美学を共有していること、そしてこれらは我々が共有する現実と不可分であることを確認した。

また、「私は自分の作品を通し、祖先の経験と現在の現実との間の時間的なズレを埋めようと試みている。古代芸術は、禁欲的で神秘的な芳香によって、未だに我々の内面に深く影響することができるのだ。」と述べた。

そして展示会での印象的な絵画には「カンガルー・カカド」がある。これは、アールミー(カカド)芸術という著名なものについての彼自身の視覚的印象に束縛されないだけでなく、複数の視覚的アイコンが埋め込まれている。アイコンは、視覚に対し上から下まで一定の方向性を規定し、思考したり楽しんだりするオアシスを与えている。

(後略)

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:佐々木このみ )
( 記事ID:27796 )