無人機、撃墜前にイスラエル領空を侵犯
2012年10月07日付 al-Hayat紙


■無人機、撃墜前にイスラエル領空を侵犯

2012年10月7日 日曜日 『アル=ハヤート』
【占領下エルサレム・ガザ:アル=ハヤート・AFP・AP】

昨日午前、出所不明の無人航空機がイスラエル領空を侵犯した。同機はイスラエル側の複数の航空機が妨害して撃墜するまでの間、領空内を長距離飛行した。また同機の出所に関しての証言は全く存在しないにもかかわらず「イスラーム聖戦運動」に非難の矛先が向けられたが、同運動は一切の関与を否定した。一方、イスラエルのエフード・バラク国防相は、「我々はこの出来事を重大視しており、これからこのエスカレートに対する我々の対応を明確にする。」と述べた。

当事件に関するイスラエル側の公式発表に従ってイスラエル軍のアヴィタル・リボヴィッチ報道官は、「無人機はイスラエル領空に侵入する前にガザ地区付近の地中海上で確認された後、空軍の複数の航空機が追跡した。追跡は始めから行われていたが、実施上、治安上の理由から人が住んでいないネゲブ砂漠北方、ヤティールの森上空で迎撃、撃墜する決定がなされた」と説明した。同報道官は、「イスラエルには同無人機の出所は分かっておらず、そのことに関しては調査が始まった」と伝えたが、爆発物を積んでいなかったという無人機を撃墜した手段に関しては公表を拒否した。また、イスラエル軍兵士らが現場に留まり、無人機の残骸を回収していると述べた。

今回の出来事に関する当所の報道内容は異なるものであった。「サマー」通信社はイスラエルの情報筋の話として「同機はトラップとして大量の爆発物を搭載しており、ヘブロン南郊のタルクミヤ地区で撃墜された」と伝え、ガザ地区との境界沿いの広範囲に設置されているイスラエルのレーダーが無人機撃墜のための航空機派遣に失敗した原因を調査するための委員会をイスラエル軍が設置したと指摘していた。航空機が派遣されたのはしばらく時間が経過した後であり、そのことが領空侵犯と領空内での長距離の飛行を許してしまったということである。

無人機がイスラエルの領空を侵犯するのはこれが初めての試みではない。イスラエル軍は2006年7月に同国の接続水域上で武器・爆発物を搭載していない「ヒズブッラー」の無人機を撃墜している。2005年4月12日には「ヒズブッラー」の別の無人機がイスラエル北部上空の飛行に成功し、この時は撃墜されていない。

イスラエルは1年半前にパレスチナ抵抗運動の諸組織がイラン製の小型無人機を入手し、その大部分を「ヒズブッラー」が保有していると訴えていた。イスラエル第二チャンネルのレポーターは昨日、イランが提供し、「イスラーム聖戦運動」が保有する無人機をイスラエル軍が撃墜したと伝え、「飛行機を飛ばした者らは試験飛行を行っており、国境を越えてヨルダン川西岸地区に向かっていた」と述べた。一方、イスラエル軍放送は昨日、治安関係情報筋の話として、「聖戦」運動のラマダーン・シャッラフ事務局長が演説で占領者に与えられた無償停戦の停止を求め、ガザ地区境界における停戦の終了を示唆したことに関して、深刻な懸念を持って見ていると伝えた。
(後略)

(本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介
されています。)

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(翻訳者:秋山俊介)
(記事ID:27801)