経済協力開発機構(OECE)事務次長兼チーフエコノミストであるピエール・カルロ・パドアン氏は、トルコ経済はいくつかの危機が現在も継続中であると述べて、「トルコでは、高インフレのため競争力を失う危険性がある。さらに、流動性資産の確保に大きく頼っているためこれもリスクとなりえる。この点から、短中期的にトルコのいくつかの構造的適合の努力を継続し、財政規律にも注意を払っていることを示す必要がある」と述べた。
■EUの脆弱地域
トルコ実業家協会(TÜSİAD)が行った「トルコ実業家協会経営者フォーラム」に参加したパドアン氏は、トルコ経済が近年とてもいい状態を示していると述べた。さらにパドアン氏は、ヨーロッパ地域で起こっている経済危機について言及し、ヨーロッパは(経済的に)脆弱な地域になったとし、次のように続けた:
「短期間で市場の圧力下に入った南欧諸国は調整プログラムを続ける必要がある。このためにも構造的な改革が重要である。もちろんヨーロッパ地域においての諸組織の支持も重要である。」
トルコ実業家協会会長ユミト・ボイネル氏も危機後の問題への対策に着手したことを述べた。ボイネル氏は、経済的政策についての評価がなされたと説明した。
(本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介
されています。)
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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:27803 )