BDPトゥンジェリ議員に禁固8年9か月判決、理由は「PKKへの人材補給など」
2012年10月11日付 Milliyet 紙


テロ組織PKK(クルド労働者党:非合法)のメンバーであるとして8年9カ月の禁固刑判決が下された平和民主党(BDP)のセバハト・トゥンジェリ議員について、理由付判決がだされた。

その判決において、トゥンジェリ議員が山岳部に人員を送りこんでいること、火炎瓶による攻撃事件の命令を下したことが判明したと伝えている。PKKの北イラク 評議会にも出席したとされるトゥンジェリ議員は、国会議員に選出されたにも関わらず、裁判にかけられた罪の性質上、不逮捕特権の適応外であるとされた。

イスタンブル第10刑事裁判所は、BDP議員トゥンジェリ氏に8年9カ月の禁固刑を下した。同じ事件では、もう一人の容疑者であるイブラヒム・テクデミル氏は、裁判時間を超えたことから除外する一方、裁判所は判決を説明した。15ページある判決文では、トゥンジェリ議員に関する罪が明らかにされた。

トゥンジェリ議員は、2004年にPKKが北イラクで実施した評議会にてPKKメンバーが着用する制服を着て出席していたとされた。また、2004年に 民主市民党(DTP)党バージュラル支部の建物で、PKK幹部との会議に出席し、そこでなされた強制捜査により逮捕されたとされる。目撃者と匿名目撃者の説明によると、 トゥンジェリ議員は、イスタンブルで発生した火炎瓶による諸事件の命令を下したとされる。トゥンジェリ議員は、PKKの山岳要員として人員を送り込んだともされた。裁判所は、犯罪に関する目撃者と匿名目撃者の説明をそれぞれ対応させ、目撃者らが説明した事件は、警察側に要請した報告書でも確認されたと強調 した。判決では、目撃者はPKKと弁護士の圧力や、(目撃者の)家族を殺害するとの脅しにもかかわらず証言したと話したことも含まれていた。

トゥンジェリ議員の弁護では、罪状を否定し、PKKとの関連はないと述べたことが明らかにされた。北イラクへは、合法的な方法で行ったと説明するトゥンジェリ議員 は、PKKが北イラクで開催した評議会には出席しなかったと主張した。北イラクには地域の女性問題に関する作業のために行ったと主張し、その仕事に関する書面による文書、あるいは映像資料はないと述べた。トゥンジェリ議員は、自身が北イラクにいたことと、PKKの評議会が同時期に行われたのは偶然であったと述べたという。

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( 翻訳者:石川志穂 )
( 記事ID:27854 )